TOEICのスコアによっては転職の幅が広がります。
本記事では第二新卒にとってTOEICがなぜ必要なのか、転職に活かせるTOEICスコア、TOEICスコアを上げるには何ができるのかなどについて解説します。
目次
Career Study
TOEICは第二新卒の転職に本当に有利か?
20代で第二新卒の場合、実務経験が少なくスキルも十分でないことは、採用する企業側も理解しています。
そのため、英語力などの仕事に活かせる可能性のある基礎能力が高く評価されることもあります。
特に英語力は、グローバル化にともなって必要とする企業は増えています。
TOEICは英語の資格の中でも特に知名度が高く、スコア形式で英語力を測りやすいため、企業でも採用の基準として利用されているのです。
IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の運営するTOEIC公式サイトによると、企業・団体の半数以上がTOEICのスコアを参考にしていると答えていることが分かります。
参考:IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)「就活視点でデータから見るTOEIC Tests」
【TOEICのスコア別】第二新卒で英語力を活かせる職種
ただし、実際の企業やポジションによっても求められるスコアは異なるので、目安として参考にしてください。
TOEIC500~600点
TOEICスコア500点以上がビジネスで必要な英語力の最低レベルで、転職でも活かすことができます。
このレベルでは日常の会話や書面でのやり取りを英語で行うことができ、自分の意思を伝えることもできます。
しかし、専門性の高い会話や複雑な議論などを完璧にこなすことは難しいレベルです。
このTOEICスコアの英語力が活かせる職種には、以下のようなものがあります。
- ホテルスタッフ
- ツアーデスク
- 空港グランドスタッフ
これらの職種は外国人と日常的に接する機会がある仕事であるため、日常会話がスムーズにできる英語力が必要です。
TOEIC600~700点
通常会話は支障なく応答でき、少し複雑な場面でも対応できるレベルのスコアです。
基本的な文法や構文などは身についているため、英文で書かれた業務関連の書類などもある程度、読むことができるでしょう。
このTOEICスコアの英語力が活かせる職種は以下のようなものがあります。
- キャビンアテンダント
- ツアー添乗員
- 児童英語教師
これらは、外国人のお客様や同僚と働く環境においても、問題なく意思疎通できるレベルの英語力が必要とされる仕事といえます。
TOEIC700~800点
通常会話はほぼ理解でき、話題が特定分野にわたっても対応できるレベルのスコアです。
英語でのビジネス会話も問題なくでき、日常的に英語を使う業務ができるでしょう。
このTOEICスコアの英語力が活かせる職種は以下のようなものがあります。
- 商社の国際部
- バイヤー
- 貿易事務
これらの職種では採用時に英会話の試験を設けている企業もあり、かなり高いレベルの英語力が必要とされます。
TOEIC800~900点
ネイティブスピーカーほどではないものの十分なコミュニケーションができるレベルのスコアです。
日常的に英語を用いる職場でも十分なレベルで英語を強みにできます。
このTOEICスコアの英語力が活かせる職種は以下の通りです。
- 海外特派員
- 外資系企業
- 中学・高校英語教員
これらの職種ではリスニングやスピーキングだけでなく、ライティング・リーディングのように全ての領域で高い英語力が必要とされます。
TOEIC900点以上
高度な英文も理解し、的確な文章で回答できるレベルで企業側からみてもかなり魅力的な人材といえるでしょう。
どんな状況でも十分なコミュニケーションが取れる英語レベルを証明でき、英語力を必要としてる企業で転職を有利に進められます。
このTOEICスコアの英語力が活かせる職種は以下の通りです。
- 翻訳家
- 通訳
- 語学系大学・専門学校教師
これらの職種では海外留学など海外在住経験があるなど、ネイティブに近いレベルの英語力が必要とされます。
参考:IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)「PROFICIENCY SCALE」
Career Study
第二新卒がTOEICのスコアを上げるためにできること
できるだけスコアをあげられるように準備しておくことをおすすめします。
TOEICのスコアを上げるためにできることは以下の通りです。
- 隙間時間を使って効率的に勉強する
- まず試験を受ける
- 英会話スクールで学ぶ
隙間時間を使って効率的に勉強する
転職活動中だったりすると、TOEICの勉強のためにまとまった時間を確保することは難しいですよね。
じっくりやろうと思うと、つい後回しになってしまうこともあるでしょう。
あまり構えすぎず、移動中や寝る前、朝起きたときなど、隙間時間を活用して勉強時間を作ると効率的に勉強できます。
TOEICの問題集を持ち歩いて電車の待ち時間に読んだり、スマートフォンで英会話を聞きながら朝の準備をしたりすることがおすすめです。
まず試験を受ける
これまで一度もTOEIC試験を受けたことのない人や、しばらく受けていない人は、まず受験申し込みをしてみることがおすすめです。
なぜなら試験に向けて、勉強しようというモチベーションが上がるからです。
また、一度試しに受験してみることで現在の英語のレベルが分かり、後どのくらいレベルアップさせたいか、そのためにはどんな勉強が必要かを考えるきっかけになります。
さらに試験の結果から自分が苦手な領域などを知ることで、勉強を効率よくすることにもつなげられるでしょう。
英会話スクールで学ぶ
自分一人ではなかなか勉強に集中して取り組めないという人は、英会話スクールで学ぶこともおすすめです。
英会話の先生や一緒に学ぶ人がいることで、モチベーションを上げられるはずです。
また、オンラインや通信講座で学ぶこともできますので、自分のライフスタイルや予算に合ったものを探してみると良いでしょう。
TAKASHI KAWAHARA
TOEICは転職における一つの武器
TOEICのスコアが高いほど転職に有利になるのは確かです。
しかしTOEICの点数だけで転職が成功するわけではありません。
企業はこれまでの経験やスキルや適性、人柄などを総合的に判断して採用を決めます。
「なぜ転職するのか」「自分がその会社でどう活躍できるか」「英語力をどう活かせるか」などをきちんと企業に伝えられるように準備することが必要です。
TOEICを転職の一つの武器として有効に生かし、しっかりと準備を整えて転職活動を成功させてくださいね。
まとめ
第二新卒の場合、業務経験が浅く年齢的にもまだ若いため、英語力などの基礎能力は評価の対象になります。
より高いTOEICスコアを取得していると転職できる業種や職種の幅が広がるため、有利になります。
計画的にTOEICの勉強を進めていくことで、転職を成功させることにつながるでしょう。
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TAKASHI KAWAHARA
希望する業界に合ったTOEICのスコアを目指そう!
上述のようにグローバル化に伴い、応募要件にTOEICのスコアの目安を示す企業も多くなってきています。
しかし、必要なTOEICスコアは様々なので、自分の目指す業界・職種ではどのくらいが必要なのかあらかじめしっかりと調べておくことが必要です。
将来的に海外進出を考えている企業であれば、現時点の業務では英語が不要でも評価されるケースがあります。
TOEICのスコアは持っていると役に立つ機会が多く、高いスコアだと「やる気」や「向上心」がアピールになるため、内定につながりやすいといえます。