外資系企業でおすすめの業界があったら教えてほしいな。
外資系企業のなかでも、製薬会社は特に世界規模で活躍しており、日本人にも馴染みがある企業がいくつもあります。
この記事ではそんな外資系製薬会社について、仕事内容や業界知識を解説していきます。
目次
- 英語プログラムはセブ島での実績12年
- 最短2週間〜3ヶ月セブ島でIT留学
- 1ヶ月でプログラミングの基礎をマスター
- 内定獲得できなかった場合は全額返金
外資系製薬会社の特徴
外資系企業と聞いて、どのような点が日本企業と異なっているかイメージできるでしょうか。
また、製薬業界も他の業界にはない特徴をもっています。
まずは外資系製薬会社について、その特徴をお伝えしていきます。
外国資本である
外資系企業の最大の特徴は、会社に出資している外国法人や外国人が一定以上の割合であることです。
つまり外資系企業は、日本にありながらも「日本の会社」ではなく「外国の会社」であると見ることができるでしょう。
そのため仕組みや社内文化などが海外のものである場合があります。
また、製薬業界では特に、外資系ではない日本企業の製薬会社のことを「内資系企業」と呼ぶこともあります。
これは、製薬会社は日本のなかでも特に外資系企業が進出している業界であり、外資系企業と日本の会社(内資系企業)を区別する慣習があることも関係しています。
市場が世界規模である
まず第一に、製薬会社はその性質上、世界中を市場としていることがほとんどです。
大きな資金力と研究開発力を使って新薬を開発し、世界中で販売するのが一般的な製薬会社で、日本の製薬会社もそのように活躍しています。
それに加えて、外資系企業も同じく基本的に世界規模で活躍しています。
むしろ、日本に存在する外資系企業は「日本だけをターゲットにしている」わけではなく、グローバルな活動をした結果として「日本にも進出した」ケースがほとんどです。
それらの掛け合わせにより、外資系製薬会社は世界規模の市場で活動しており、成長の余地が大きい点が特徴の一つとなっています。
新薬開発が盛んである
同じ病気に効く薬だとしても、より安全でより安く手に入るような薬を開発すれば、市場でのシェアを広げることができます。
また、同じ効能でも原料が違うことで「既存の薬はアレルギーで使えない」という人でも使えるようになり、多くの人を救う結果を生む場合があります。
このように様々な要因で新薬が開発されますが、外資系製薬会社の場合、日本の製薬会社と比べて新薬開発競争が盛んであるという特徴をもっています。
自社が独自開発した新薬があれば他社と差別化できますし、それが新しい病気の治療薬ならば新市場のシェアを獲得でき、なおかつ社会貢献にもつながるでしょう。
そして外資系製薬会社の多くは非常に企業規模が大きく、莫大な研究開発費をまかなうことができるため、日本企業よりも新薬開発が盛んなのです。
日本市場や日本の研究力にも注目している
日本にも製薬会社がありますが、このように自国で製薬会社を抱えている国はそれほど多くありません。
ある程度の資本力と研究開発力が必要になるため、国としての基盤がしっかりしており、加えて高い水準の医療・化学の基礎力が必要となるからです。
外国の会社が日本に進出しているのは、日本の製薬市場が魅力的である点はもちろんですが、日本が持つ研究力も注目されていることが理由となっています。
高収入になる傾向がある
外資系企業は一般的にハイクラスな就職先だと考えられていますが、外資系製薬会社も例外ではありません。
年功序列ではなく成果主義で給与が上がっていくため、日本における同じ職種よりも収入が高くなることがあるためです。
ただし、成果を上げられないと何年勤めても年収は上がらないかもしれないという点には注意しましょう。
外資系企業特有のデメリットもある
外資系企業にはメリットがあるばかりではなく、当然ながらデメリットも存在します。
雇用がまったく守られておらず、上意下達の気風が強いため、上司の意に沿わないとすぐに解雇されてしまう可能性もあります。
外資系企業とはいえ日本法人であれば日本の労働契約法に従う必要があるため、アメリカ本国などで行われるような「即日解雇」が起こることは稀でしょう。
とはいえ、日本で慣習的に守られてきたような安定した雇用ではないことは事実です。
また、日本から撤退して日本法人や日本支部そのものが消滅してしまうことも珍しくありません。
社風的な意味でも環境的な意味でも、雇用の安定に関して危うさがあることは大きなデメリットとなる特徴ではないでしょうか。
参考:【2023年版】製薬会社世界ランキング ファイザー、業界初の売上高1000億ドル突破で首位…2位はロシュ、メルクは2年ぶりトップ3に
外資系製薬会社の主な職種・仕事内容
具体的には、どんな仕事があるの?
外資系特有のものはありませんが「製薬会社の職種」を知りたい方はぜひご確認ください。
営業(MR)
自社製品の営業を行う仕事で、製薬会社の営業はMR(Medical Representatives)と呼ばれています。
病院などが顧客であり、医師などに自社の薬を営業する仕事です。
MRは日本語訳では「医療情報担当者」とも呼ばれ、自社製品に対する医療的な知識を持っており、詳しく医師に説明できるようになっている必要があります。
メディカル・サイエンス・リエゾン(MSL)
MRよりもさらに専門的な情報を提供するのがメディカル・サイエンス・リエゾンです。
MRが自社製品の営業を行い、自社のプロモーションをすることに対して、メディカル・サイエンス・リエゾンは自社製品のプロモーションを行いません。
最新の研究などを論文をもとに調査し、最新情報を病院や医師などの顧客に説明し、情報を提供します
MRは「自社製品」をプロモーションして自社製品の価値を買ってもらうことが役割です。
それに対してメディカル・サイエンス・リエゾンは、高度な医学的・学術的知識に基づいた情報を提供することで「自社の価値」を高めることが目的です。
マーケティング
製薬会社にもマーケティングの職種はあります。
こちらは、マーケティング対象が一般消費者になる場合と病院などの薬品を購入する組織になる場合で異なったマーケティング手法が求められます。
一般消費者がターゲットの場合は、テレビCMなどでプロモーションを行うことが多いです。
病院などの組織がターゲットの場合は、MRとも協力しながら自社製品の優位性を証明したり説明するなどして、定期的な購入の後押しを行います。
メディカルアフェアーズ
メディカルアフェアーズとは、現状の薬では解決できない問題などを収集し、新薬の開発などを促進することで「売れる薬を作る」という仕事です。
どういったニーズがあるか病院や医師などを訪問して情報を集め、そのニーズを解決するような薬を研究・開発して販売することで、求められる薬を提供しています。
マーケティング戦略のなかの一つであり、場合によっては前述したメディカル・サイエンス・リエゾンがメディカルアフェアーズの部門内にあることもあります。
研究
新薬を生み出すためには、その元となる研究データが必要となります。
治験を含めた様々な基礎研究を行い、新薬にいつか使えるかもしれないデータや知見を集めるのが研究職の仕事です。
開発
研究で得られたデータをもとに、実際の製品にしていくのが開発職の仕事です。
薬に実際に効果があるかどうかを調べる必要がありますし、その薬を適性な価格で販売できるようにするには製造方法も確立しなければなりません。
臨床試験などで法的なハードルをクリアする必要もあります。
このように、開発は研究データを使って実際に製品化していく役割を担っています。
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外資系製薬会社をおすすめできる人
どんな人が外資系製薬会社に向いてるの?
- 英語での会話がスムーズな人
- 世界規模で活躍したい
- 使命感がある人
概ね、上記のような3つの特徴をもつ人におすすめです。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
英語での会話がスムーズな人
外資系企業のほとんどは、英語での会話ができたほうが便利です。
日本法人立ち上げ期であれば、メンバーは本社に籍を置く外国人しかいないため、英語コミュニケーションは必須です。
一方、日本法人が立ち上げられてしばらくたった会社であれば、スタッフはほとんどが日本人になっています。
とはいえ、本国の人や、特にマネジメントレイヤーの方と話をする場合は英語を使ったほうがコミュニケーションがしやすいケースが多くあります。
そのため、英語でスムーズなコミュニケーションができる人にはおすすめできるのです。
世界規模で活躍したい人
外資系製薬会社は、その市場は世界規模です。
自分が関わった製品が、日本以外でも販売されたり日本以外での売上のほうが大きくなったりすることもあるでしょう。
そのため、日本国内だけではなく世界規模で活躍したいと考える方には外資系製薬会社はおすすめできます。
使命感がある人
日本の製薬会社と比べて、外資系製薬会社は新薬の開発が盛んであることは前述しました。
また、メディカルアフェアーズの活動によって、まだ治らない病気を治療するための新薬開発も盛んに行われています。
日本の製薬会社よりも外資系製薬会社のほうが、まだ見ぬ新薬によって病気による諸問題を解決できる可能性が高いと考えられます。
そのため、特定の病気を治したい、病気で困った人を助けたい、という使命感を持った人には外資系製薬会社がおすすめなのです。
外資系製薬会社へ転職するポイント
ここからは、外資系製薬会社へ転職する際のポイントを解説していきます。
ビジネス英会話レベルの英語力が必要
外資系企業だからといって、英語ができなくてもコミュニケーションに困らないことも多いでしょう。
ですが、ほとんど英語力は必須であると考えていたほうが間違いありません。
本国の人とは英語で会話できたほうがコミュニケーションに齟齬が生まれにくいですし、そのほうが海外拠点にある他部署との交流もスムーズです。
医療関係で専門レベルの会話ができるように、医療に関する英語語彙を増やしておくのが理想です。
そこまでできれば、本社で開発された新薬の情報を英語で理解し、それを日本語で日本の医師たちに伝えることができるようになります。
異文化や多様性への配慮は必須
外資系企業には、日本国内以上に色々な背景をもった人が勤務しています。
宗教や文化の違いなどがあり、多様性に配慮することは必須なのです。
外資系企業や外国人とコミュニケーションする場合には当たり前のことだと思うかもしれませんが、それらを知っておくことと肝に銘じておくことが大切です。
そうしておけば、いざというときや咄嗟の会話などで、相手にとって失礼な発言をすることを減らせるようになるでしょう。
コミュニケーション能力が評価される
日本企業以上に、外資系企業ではコミュニケーション能力が重視される傾向があります。
自分の権利は自分で主張するべきである、という文化的側面が強いため、積極的に相手の心中を「察する」ことはあまり多くありません。
自分の意見を主張しなければ「意見がない」「主体性がない」というマイナスの評価をされてしまうこともあります。
そのためコミュニケーション能力がある程度備わっていることは必須であり、そのうえで高い能力をアピールできれば転職でも有利に働きます。
外資系に強い転職サイトやエージェントを使う
外資系企業は、日本とは異なる採用習慣があります。
むしろ日本企業の新卒一括採用や終身雇用的な長期雇用が、世界的に見ても特別な慣習なのです。
そのため、日本の採用をイメージして外資系企業を受けていると、うまく転職することができない可能性が高まります。
そうならないよう、外資系製薬会社を志望するなら外資系の転職に強い転職サイトや転職エージェントを使うことをおすすめします。
外資系特有の転職手法や、志望企業に特有の転職ルートなどを教えてくれるため、日本企業を志望する場合よりもさらに転職サイトやエージェントを利用する価値が高いためです。
TAKASHI KAWAHARA
段階を踏んでキャリアアップするのもおすすめ
外資系製薬会社は高収入になりやすいため比較的ハイレベルな転職になりがちです。
そのため、いきなり志望してもなかなかすんなりと転職できるとは限りません。
いきなり外資系製薬会社を目指すのではなく、いくつかの段階を踏んで、キャリアプランの先に「外資系製薬会社に就職すること」を目標として置くのも良いでしょう。
例えば、まずは日本の製薬会社に就職し、製薬会社に特有の商習慣を覚えることからスタートします。
その後「製薬会社の経験がある」として「日本法人を構える外資系製薬会社」に転職するのです。
さらに「外資系製薬会社の日本法人で働いていた」という経歴を元に「完全海外資本の製薬会社」に転職し、活躍の場を世界に広げるといったこともできるかもしれません。
いきなり外資系製薬会社を目指すのではなく、このように段階を踏んでみる方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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- 1ヶ月でプログラミングの基礎をマスター
- 内定獲得できなかった場合は全額返金
まとめ
外資系製薬会社は、日本の製薬会社に比べて高収入になりやすく、さらに新薬開発も盛んであるという特徴があります。
そのため、ハイクラスは仕事を目指している方や、使命感をもって仕事がしたい方におすすめできるといえるでしょう。
一方で、商習慣を含めて採用習慣も日本企業とは異なっているため、自分の力だけで転職活動を成功させるには限界があります。
もし、外資系製薬会社を目指すなら転職サイトやエージェントを活用し、情報収集したりサポートを受けながら転職することをおすすめします。
私たちUZUZもエージェントを運営しているので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。
転職に限らず、キャリアの悩みを相談できますし、転職に際するコツや選考対策、キャリアプランの組み立て方などもお伝えできます。
外資系製薬会社に転職したい方はもちろん、キャリアに悩みがある方も、ぜひお気軽にご連絡くださいね。
TAKASHI KAWAHARA
製薬会社の中でも、なぜ外資系なのか理由を明確にしておこう
外資系製薬会社ではなくとも、日本国内にも製薬会社はあります。
2023年の「世界の製薬会社売上ランキング」の中で、武田薬品は11位とかなり上位の売上を誇っています。
その他、30位以内にはアステラス製薬や第一三共などもランクインしており、日本の製薬会社も世界のなかでしっかりと存在感を示せているといえるでしょう。
外資系製薬会社を目指しているならば、このように日本の製薬会社もあるなかで「なぜあえて外資系製薬会社を志望するのか」を明確にしておく必要があります。