社会人であっても、今後のキャリアアップのために、留学を検討する人もいます。
海外の企業や外資系企業への転職を希望している人や、英語力やその他スキルを高めて国内での転職を有利に展開したいと考えている人もいるでしょう。
もちろん今の仕事を辞めて留学した場合、留学後に転職活動をすることになります。
留学経験をアドバンテージとして、キャリアアップにつながる有利な転職を成功させるには、留学前からの心構えや準備が大切です。
この記事ではキャリアアップにつながる、失敗のない社会人留学の注意点について解説します。
目次
- 英語プログラムはセブ島での実績12年
- 最短2週間〜3ヶ月セブ島でIT留学
- 1ヶ月でプログラミングの基礎をマスター
- 内定獲得できなかった場合は全額返金
社会人留学は必ずしも転職に有利になるわけではない
英語力や海外での経験を武器に、キャリアアップを目指したいと考える人も多いのではないでしょうか。
ただし、多少「英語ができる」「海外経験がある」というだけでは、転職における大きなアドバンテージにはならないことも事実です。
中途半端な覚悟で会社を辞め留学をしても、目に見える成果がなければ、企業からはマイナスの印象をもたれてしまうこともあります。
以下に挙げるような見方をする企業があることを念頭に置いておきましょう。
- 留学期間をブランクと捉える企業もある
- 日本的な価値観とギャップがあるのではと心配される
- 自己主張や権利の主張が激しいのではと思われる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
留学期間をブランクと捉える企業もある
前職を退職して留学した場合、留学中は「就業していない」つまり職歴に空白期間(ブランク)が生まれることになります。
転職の面接では、ほぼ100%の確率でブランク期間について質問されると思っておきましょう。
面接で留学経験とそれにより得たスキルを魅力的に語ることができれば、プラスの印象を持ってもらえます。
しかし、明確な成果がアピールできなければ、単なる「遊学」とみなされることもあります。
たとえば「前の仕事で行き詰ったので、留学に逃げたのでは?」と思われてしまう可能性もあるのです。
また、長期で留学した場合は年齢も上がってしまうため、年齢相応のスキルを求められることで面接の難易度が上がってしまう場合もあります。
加えて帰国後すぐに就職しなかった場合も、ブランク期間が長くなるため不利にはたらいてしまう可能性が高いです。
日本的な価値観とギャップがあるのではと心配される
長期にわたる留学生活により、「時間に対する規律性が下がっているのではないか」と懸念されることもあるようです。
留学経験者とそうでない者の能力比較において、留学経験者は規律性・協調性が不足するという見方もあります。
つまり時間にルーズな海外での生活に慣れてしまい、日本的な感覚が薄れているかもしれないと考えるのです。
2年~3年といった長期の留学の場合、海外生活の習慣が抜けきれず「社内の既存の人材と軋轢を生じるのではないか」と不安視される可能性も否めません。
自己主張や権利の主張が激しいのではと思われる
海外では対人コミュニケーションにおいて、日本のように曖昧でやわらかい表現を使っていては、相手に意思を伝えることはできません。
そのため海外で長く生活すると「シンプルに物事を伝える」「はっきり物を言う」習慣が身についてきます。
ただこうした特性は、日本国内で同じテンションで人と接した場合「自己主張が強い」「権利意識が高い」という印象を持たれることもあります。
それ自体悪いことではありませんが「扱いにくい人物」として、敬遠してしまう採用担当者や企業も少なからずあるようです。
企業が留学経験者に求めることとは
じゃあ、企業は留学経験者をどんな風に見ているの?
以下の表は、企業の採用担当者が「留学経験者に発揮してもらいたいと考える資質」について調査したものです。
発揮してもらいたいと考える資質 | 割合 |
---|---|
対人コミュニケーション能力 | 76% |
何事にも挑戦するチャレンジ精神 | 76% |
広い視野で物事を捉えることができる力 | 66% |
語学(英語)の習得 | 61% |
自分の意見を持ってはっきりと伝えることができる力 | 56% |
国内外の友人のネットワーク | 50% |
リーダーシップ | 49% |
参考:内閣官房「参考データ集令和5年4月」P99
「語学(英語)の習得」の割合が5番目と、さほど高くないことが分かるでしょう。
これは、興味深い結果です。
英語力よりも、コミュニケーションやチャレンジ精神、視野の広さが重視されています。
このことは、留学後の転職におけるアピールポイントを考える際に、大きなヒントになるのではないでしょうか。
TAKASHI KAWAHARA
英語を活かすことだけを転職活動の軸にしない
留学により英語力が向上したら、アピールポイントにしたくなるのは当然のことです。
しかし、前述のとおり、企業の採用担当者は英語力を最重要視していません。
そのため「得意の英語を活かしたい」という志望動機だけでは、不十分と言わざるを得ません。
採用担当者に魅力的な人材と思ってもらうには、英語力と合わせ、突出した強みをアピールする必要があります。
そして、その強みで「会社にどのように貢献できるのか」まで、話せるようにしておきましょう。
また、英語を活かすことだけを就活の軸にしてしまうと、応募企業の選択肢を狭くしてしまうことになるので注意しましょう。
- 英語プログラムはセブ島での実績12年
- 最短2週間〜3ヶ月セブ島でIT留学
- 1ヶ月でプログラミングの基礎をマスター
- 内定獲得できなかった場合は全額返金
留学後の就職に失敗しないための注意点とは
せっかくの留学経験を無駄にしないためには、帰国後の就職を見据えた上で、留学プランを練ることが大切です。
留学後の就活に失敗しないためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 将来のキャリアビジョンを見据え留学プランを決める
- 英語の上達は目に見える形で残す
- 留学中も自己分析や自己PRの準備を怠らない
- 留学中も就職情報をマメにチェックする
- 帰国後はすぐに就活を始める
詳しく見ていきましょう。
将来のキャリアビジョンを見据え留学プランを決める
行きたい国や気候の良い季節など、留学先の国や時期だけで留学プランを検討するのはNGです。
何のために留学するのか、目的と目標をはっきりさせましょう。
まず、「留学によりどのようなスキルを身につけるのか?」を考え、「どのような企業で、どのような立場で活躍したいのか?」とキャリアビジョンを明確にします。
そこから逆算して、自身のキャリアビジョンが実現できるスキルを身につけられそうな、国や留学形式、期間を設定しましょう。
英語の上達は目に見える形で残す
内閣官房による「留学経験者に発揮してもらいたいと考える資質」に関する調査において、企業は英語力を最重要視していないことが明らかになりましたが、とはいえ多くの企業は留学経験者の英語力には期待してしまうものです。
そのため英語力は客観的な指標で示すようにしましょう。
留学経験があるのに英語資格を持っていなければ、書類選考に落とされてしまう可能性があります。
書類選考通過率を上げるためにも、TOEICをはじめ英語力を測定する資格は、必ず取得するつもりで留学に臨んでください。
参考:内閣官房「参考データ集令和5年4月」P99
留学中も自己分析や自己PRの準備を怠らない
留学生活はこれまでの自分を見つめなおす良い機会となります。
現地の人や留学生仲間と関わり、さまざまな刺激を受け新たな価値観を見出すこともあるでしょう。
こうした環境で、自己分析や自己アピールの準備をしておくと効果的です。
刺激的な日常のなかでも、帰国後の就活を常に意識して行動できるようになります。
留学中にどのような経験から刺激を得て、どのような成長ができたのか、面接で話すことを想定しながら日々を過ごしましょう。
留学中も就職情報をマメにチェックする
留学中も企業の求人や就職イベントなど、就職情報は常にチェックしておきましょう。
帰国してから情報収集を始めるのでは、転職活動のスタートが遅くなってしまうからです。
インターネットを介せば、留学先でも国内の就職情報を集められます。
身につけたスキルを活かすことを視野に入れ、留学中から企業研究を進めておきましょう。
帰国後はすぐに就活を始める
帰国後は、なかなか頭が切り替わらず、ゆっくりしたいと思ってしまうかもしれません。
しかしそこは、無理をしてでもすぐに転職活動をスタートさせましょう。
帰国後にだらだらと日々を過ごしてしまうと、再び動き出すには相当のエネルギーが必要になります。
情報収集は留学中に済ませておき、留学の余韻が冷めぬうちに動けば、エネルギッシュに就活に励めるでしょう。
留学後におすすめの転職先
ただ、こだわり過ぎず、幅広く探すことも必要です。
社会人留学の経験者は、留学前に携わっていた仕事(前職)の経験があります。
その経験と留学で得たスキルをミックスして活躍できる仕事や環境はなんだろう、とイメージしてみるとよいでしょう。
ちなみに留学経験者が歓迎されやすい転職先は、以下の4つです。
- 海外に拠点があるメーカー
- 商社・貿易会社
- 旅行・ホテル業界
- 教育業界
それぞれ詳しく見ていきましょう。
海外に販路や拠点があるメーカー
海外に販路や工場等の拠点があるメーカーは、英語と海外経験が活かしやすいため、おすすめの転職先です。
国内勤務でも、海外拠点と英語によるコミュニケーションは必要になるため、ビジネスレベルの英語力があればスムーズに仕事に入れます。
将来的には、海外拠点に赴任することもあるかもしれません。
海外で働きたいと考えている人にとっては、そのチャンスも得られやすいでしょう。
商社・貿易会社
商社や貿易会社は、海外との商取引が主な仕事となるため、留学経験が活かしやすいでしょう。
もちろん、ビジネスレベルの英語も必要です。
留学経験のある国が取引先の場合は、その国の文化や国民性を肌で感じているため、商取引にも活かすことができます。
取引先となる国の、独自の商習慣を理解していれば、大きな強みになるはずです。
旅行・ホテル業界
コロナ禍がひと段落し、訪日客が爆発的に増えているなか、ホテル・旅行業界は深刻な人手不足が生じています。
留学経験があり、接客レベルの英語が話せる人材は、貴重な戦力として引く手あまたとなるでしょう。
また、日本人の海外旅行も再び増加傾向にあるため、添乗員などの旅行会社スタッフの需要も高まっています。
教育業界
留学経験を活かして、英会話教師あるいは、訪日外国人に日本語を教える日本語教師として活躍する道もあります。
いずれもニーズは高まっており、英語力に加え教えるスキルがある人にとっては活躍が見込める仕事です。
しかし正社員としての求人は少ないのが現状ではあるので、フリーランスとして仕事を得る道を検討するなど、働き方から見直してみるのもよいかもしれません。
とくにフリーランスの場合は時間や場所に縛られない働き方がしやすくなるため、比較的自由な働き方が可能になるでしょう。
そのほかにも留学カウンセラーという道もあります。
これから留学しようとする人へのアドバイスや、留学先との折衝には留学経験が十分に活かせるでしょう。
- 英語プログラムはセブ島での実績12年
- 最短2週間〜3ヶ月セブ島でIT留学
- 1ヶ月でプログラミングの基礎をマスター
- 内定獲得できなかった場合は全額返金
留学後の就職に失敗しないためには転職エージェントの活用が有効
留学後の就職に失敗しないためには、留学前の心構えや、留学中の就活を意識した行動が大切です。
刺激的な留学生活のなかでも、常に帰国後の就活を頭の中に置いておくことが成功のカギを握ります。
留学後の就活には、転職エージェントが強い味方になってくれるでしょう。
留学前の段階から相談しておけば、帰国後の就活をイメージしたアドバイスを受けられます。
帰国後も情報提供をはじめ、どのように留学経験をアピールするかといった面接のアドバイスをしてくれるため、すぐ動き出すための後押しになってくれます。
なによりも、就活のプロが伴走者になってくれることは心強いものです。
まとめ
社会人留学は帰国後にキャリアアップが図れることで、はじめて成功したといえるのかもしれません。
まずは社会人留学を経験した求職者を、企業がどのような視点で見るのか理解しておきましょう。
そして自身の目指したいキャリアアップを明確にし、確実に成果を残せる留学プランを立てることが大切です。
さらに、留学中も帰国後の就活を見据え、情報収集を怠らないようにしましょう。
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TAKASHI KAWAHARA
外資系企業では留学経験が強みになりにくい
外資系企業への転職では、英語は必須のスキルです。
しかし、外資系企業への転職を目指し語学力向上のために留学をしても、留学経験があるだけでは強みになりにくい側面もあります。
なぜなら外資系企業への就職を希望する求職者には留学経験者も多く、それ自体が珍しくはないためです。
外資系企業では、ビジネスレベルの英語はできて当たり前と考えられています。
ビジネスレベルの英語力プラス、即戦力として結果を出せる突出したビジネススキルがなければ、活躍は難しい世界と認識しておきましょう。