英語が話せなくても、留学経験からアピールできることはいくらでもあるんですよ!
留学を1年かそれ以上経験したにも関わらず英語が話せないため、留学を就活でアピールしていいのか不安だという方もいるかもしれませんね。
この記事では、そんな方に向けて留学経験を元に、英語力以外をアピールする方法について解説していきます。
目次
Career Study
留学したのに英語が話せない?でも大丈夫!
英語圏の国に留学したにも関わらず、英語が話せないまま帰国することはよくあります。
では、なぜそれでも問題ないのでしょうか?
ここで一度確認しておきましょう。
1年以上留学しても英語が話せないことはよくある
前提として、留学したからといって英語を話せるようになるとは限りませんし、話せないまま留学を終える要素はいくつもあります。
- 積極的に英会話をしなかった
- 事前の英語学習が足りず、英会話できるレベルになかった
- 日本人コミュニティに属していたため日本語だけで過ごしてしまった
上記が、留学したにも関わらず英語が話せない人の主な原因です。
英語を話す努力をしなければ英会話は発展しませんし、簡単な英語は使っていたとしても踏み込んだ内容でなければ、英語力も上がりません。
日本の英語の授業で行うのと同じような会話を1年間続けていただけなら、ネイティブスピーカーが話し相手になっていたとしても、英会話が上達するとは思えませんよね。
このように、様々な理由により英語が話せないまま帰国することはよくありますし、決して珍しいことではないのです。
英語力は「評価要素の一つ」に過ぎないから
留学したのに英語が話せないと落ち込んでしまう方は、もしかしたら英語力が強いアピールになると感じているかもしれませんね。
ですが、前提として英語力に関係なく「魅力的な応募者」になることが大切です。
英語力は、あなたの魅力を形作る上での要素の一つにすぎません。
逆に言うならば、もともと評価が低い応募者が、英語力が高いことが分かったからといって評価を逆転できるようなタイプの能力ではないのです。
英語力はあくまで一つの要素ですから、それほど気にしなくても良いでしょう。
英語力以外をアピールできる
英語力が高くないとしても、留学は十分にアピールできる経験です。
なぜなら、英語以外にも留学経験から学んだことがあるはずで、それは就活の場で十分にアピールできるものだからです。
日本語が通じない海外で1年以上も生活するというのは、決して簡単なことではありませんし、もちろん留学経験がない人でもその大変さを想像することは簡単にできます。
そんな状況で様々な経験や学びをしてきているはずなので、留学経験はアピール内容として十分といえるのです。
詳しいアピール内容や方法については後述しているので、そちらも確認してみてくださいね。
留学経験で得られる英語力以外の能力
ここからは、留学で得られる英語以外の能力にどんなものがあるか、確認していきましょう。
この後に解説する、留学経験を元にしたアピールを実践する上でまずはどんな能力があるか知っておくと、アピールも作りやすくなりますよ。
課題解決力
英語圏だからというわけではありませんが、普段の住み慣れた日本以外の環境では様々な問題に直面します。
文化そのものや生活習慣の違いによるものもあるでしょうし、日本が比較的恵まれた環境で治安も良いことから、日本との違いによる影響もあるでしょう。
しかし、それらの直面した問題を解決する経験から、課題解決力が身につくのです。
旅館などでシャワーが出ないといった簡単なトラブルから、コミュニケーションの行き違い、さらには身の安全が脅かされることまで、問題はいくつも起こるでしょう。
それらを解決していくことで、気づかぬうちに幅広い課題解決力が身についていきます。
逆境への対応力
海外では様々な困難に直面します。
その困難が起こった際に、解決する過程で課題解決力が鍛えられますが、「困難に立ち向かい、解決しよう」と思った段階で、逆境へ対応する力も同時に鍛えられます。
極端な言い方をするならば、困難に直面したときには留学も投げ出して、帰国してしまえばいいのです。
ですがそれをせず、困難に逃げずに立ち向かう行為は重要な経験となるでしょう。
逆境に立ち向かう過程によって、何か困難や壁にぶつかった時にどう対応していけばいいのか、精神的・技術的なスキルを身につけることができます。
異文化を受け入れる柔軟さ
海外は日本とは文化が異なるのは当然ですが、留学先で出会う人も日本国内にいるときとは比べ物にならないほど多様になります。
アメリカに留学したとして、アメリカの文化を受け入れるだけではなく、アメリカで出会った他の国の人々の文化も受け入れざるをえなくなります。
これらの経験を通じて、考え方の柔軟さを培って「日本ではこれが常識だ」といった固定観念を拭い去ることができるようになるのです。
ここで培った考え方の柔軟性は、異文化を受け入れるだけでなく、様々な状況に直面したときの思考の柔軟性にも影響を与えるでしょう。
視野の広さ
日本との違いに触れることで、視野も広くなります。
異文化に触れてそれを受け入れる柔軟性が養われると、だんだんと「自分が見ていた世界の狭さ」に気づけるようになるのです。
視野が広くなれば、物事を広く捉えて考えられるようになり、先入観をもたずに物事と接することができるようになるでしょう。
Career Study
留学経験を元にしてアピールできる能力と例文
ここからは、留学経験を元にしてアピールできる能力と例文を見ていきましょう。
能力や強みをアピールする際には、それに関するエピソードトークがあると信憑性が増し、また理解もしやすくなります。
「留学経験そのもの」をエピソードトークとして利用すれば、英語が話せなくても十分に留学経験は武器になるのです。
バイタリティ
「留学する」という行為自体が大変な経験であり、誰もが経験していることではありませんよね。
たとえ海外旅行の経験がない人でも、大変そうであることは理解できます。
留学したということは、それができるだけのバイタリティがあることの証明でもあるのです。
【留学経験でバイタリティをアピールする例文】
『私にはバイタリティがあります。
それが発揮されたのは留学を実現したときのことです。
まずは留学資金を貯めるためにアルバイトを掛け持ちしました。
裕福な実家とはいえないため両親にも頼れず、自分で留学のための初期資金を作る必要があったためです。
アルバイトと並行して、最低限の英語の勉強も行いました。
留学中に費用が尽きる可能性もあるため、現地で働けるような手配も行って、なんとか留学することができました。
現地ではやはり半年で費用が尽きてしまったので、英語力が拙いながらも現地で採用に応募し、アルバイトをして留学費用を捻出し、1年間の留学を続けることができました。
留学を無事に終えられたことは、私のバイタリティが大きく貢献してくれたと感じます。』
チャレンジ精神
留学することは、そもそも困難なことです。
留学経験自体がチャレンジ精神を証明しているといってもいいでしょう。
【留学経験でチャレンジ精神をアピールする例文】
『私の強みは、チャレンジ精神があることです。
1年間イギリスへの留学は自分にとって大きなチャレンジでした。
留学前、私の英語力はかなり拙い状態でした。
ですが、どうしても大好きなサッカーチームがあるイギリスの地で生活してみたいと思い、ギリギリまで勉強して留学に挑みました。
現地ではコミュニケーションによる様々な困難がありましたが、その都度勉強して「次はこうしよう!」「次はこれを試してみよう!」と挑戦を重ね、結果的に現地のサッカーファンと意思疎通ができたり、現地の人々と交流ができたりと自身のチャレンジ精神のおかげで貴重な経験ができたと思っています。』
コミュニケーション能力
日本語が通じない土地で生活するためには、一定以上のコミュニケーション能力が不可欠です。
コミュニケーション能力とは、「話す」ことだけではありません。
相手の気持ちを汲んだり、思いを行動で示したりと、手段は様々にあるのです。
留学しても英語が上達しなかった場合はとくに、英会話以外のコミュニケーション力をアピールすることも手段の一つでしょう。
【留学経験でコミュニケーション能力をアピールする例文】
『私は、コミュニケーション能力があることが自分の長所だと思います。
かつて1年間アメリカに留学したことがあるのですが、実は英語力はそれほど向上していません。
それでも留学期間中は、簡単な英語とジェスチャーを使ったコミュニケーションで、英語がしゃべれないなりに楽しく過ごすことができました。
言葉が通じても通じなくても、相手の気持ちを察したり、相手がやってほしいことをやったりといった方法でいくらでもコミュニケーションできることを学びました。
今でも当時知り合った友人とは、翻訳ツールを使ってメールのやりとりが続いています。』
TAKASHI KAWAHARA
そのスキルを「仕事でどう活かせるか」の視点を持とう
留学経験は、あくまでもただの「経験」です。
留学は誰もが経験しているわけではない貴重な経験ではあるものの、留学経験だけで内定を得られることはありません。
就活の場では、留学経験で何を得て、それをどう仕事に活かせるかを考えて伝えることが重要となります。
留学経験は、それらの「仕事に活かせるスキル」を「持っていることの証明」として活用できるというだけなのです。
また、しっかりと仕事でどう活かせるかを伝えることができれば、志望の本気度も伝わりますし、応募した会社で働くことも具体的に考えられているため評価も高くなるでしょう。
1年留学したのに英語が話せない時は転職エージェントを活用しよう!
もし1年留学して英語が話せず、しかもどんな留学経験をアピールしたらいいのか分からず不安があるなら、転職エージェントの活用も考えてみましょう。
転職エージェントとは、キャリア相談や相性がいい求人の紹介、そして様々な選考対策などがすべて無料で受けられるサービスのことです。
書類選考の対策として添削もしてくれますし、面接練習やコツの掴み方も習うことができます。
自己分析や経験の言語化もサポートできるので、あなたが持つ強みを見つけたり、留学経験からどんなアピールができるかを一緒に見つけたりすることも可能です。
帰国したにも関わらず留学による成長が感じられる不安なら、ぜひエージェントに頼ってみることも検討してみてくださいね。
Career Study
まとめ
留学をしたにも関わらず英語が話せないとしても、決して不安に思うことはありません。
留学経験そのものが貴重な体験ですし、そこから様々なアピールができます。
もしアピールポイントを見つけるのが難しいようなら、ぜひ私たちUZUZにご相談ください。
私たちもエージェントサービスを提供しており、就活や転職をサポートすることが可能です。
私たちのエージェントの中には、新卒就活で失敗したりニートを経験した者がいたり、キャリアの壁にぶつかってそれを乗り越えた者が何人もいます。
そのため、留学から帰国したが不安でどうすればいいか分からないという少し特殊な経験をしている方の悩みにも親身になって寄り添うことができるのです。
少しでも気になった方は、ぜひ一度ご連絡ください。
TAKASHI KAWAHARA
留学で英語を話せるようになりたいなら工夫が必要
もしこれから留学する方や、これからもう一度留学する方の中で、英語力をつけたいと思うなら注意が必要です。
事前の英語学習が足りず、英会話をできるレベルになかった
日本人コミュニティに属していたため日本語だけで過ごしてしまった
何か工夫をしなければ、英語を話せるようにはなりません。
だからこそ留学では英語を話せるようになれなかった原因の「逆をやる」よう意識して留学期間を過ごしましょう。
ホストファミリーや周囲の人と積極的に英会話をする
事前に英語学習をし、英語力をある程度高めた状態で「実地訓練」のつもりで留学する
日本人とは極力関わらず、関わっても英語で会話することを心掛ける
これらを行うことで、留学が1年間程度でも英語力を上げることができるでしょう。
少し意識を変えるだけでも留学の質は高まりやすくなるため、これから留学にチャレンジする方は気にかけてみてくださいね。