いつごろ行くのがいいのかな?
この記事では、最適な留学のタイミングはいつなのか、理由を含めて解説していきます。
これから留学を考えてる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
Career Study
留学のタイミングは目的や年齢によっておすすめの時期が異なる
留学のタイミングは、実は目的や年齢によっておすすめの時期が変わります。
学生のうちに留学するのか、それとも社会人になってから留学するのか、その目的や得られるものは違ってきそうですよね。
詳しくは後述しますが、留学には様々な形態があり、得られる成果も様々なのです。
まずは留学の目的を元にして、自分にあった留学形態を選びましょう。
目的と留学形態が定まれば、自ずと留学のベストなタイミングも決まっていきます。
まずは知っておこう!留学の種類について
留学にはお金も時間も労力もかかるものです。
留学を決意したからには、何か目的があって留学をしたいと思ったのではないでしょうか。
まずは、前提となる知識としてどんな留学の種類があるのかを知っておきましょう。
短期留学と長期留学
留学には、大きく分けて短期留学と長期留学があります。
短期留学は、一般的に1週間から3ヶ月程度までを指します。
3ヶ月と聞くと長期間のような気もしますが、特定の地域に何かを学ぶ目的で滞在する期間としては、3ヶ月は短いでしょう。
短期留学は、留学でありながらも旅行的な側面ももっている場合が多いです。
一方で長期留学は、一般的に半年~1年以上の留学を指します。
短期留学と比べて何かを学ぶことが主な目的であり、留学をする場合のほとんどが長期留学になることが多いでしょう。
語学留学
語学留学とは、学生でも社会人でも、年齢に関わらず語学習得を目的として行われる留学です。
ただし、学生の場合は日常的な英会話を身につける目的であることが多く、社会人の場合はビジネス英語や専門業務に活かすための英語力を学ぶために語学留学する場合が多い傾向にあります。
インターンシップ留学
インターンシップ留学とは、留学先の企業でインターンシップとして働くことです。
学生が行くケースが比較的多いものの、社会人もインターンシップ留学に臨むことが可能です。
学生のインターンシップ留学であれば、知見を広めたり、海外でしか経験できない仕事を体験したりすることが目的であるケースが多いでしょう。
社会人の場合は、学生と同様の目的に加えて「インターンシップ留学の経験を元に、そのまま現地企業で就職すること」も目的にしているケースもあります。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデーとは、日本国籍をもつ18歳から30歳までを対象に、日本と提携を結んだ国で働きながら滞在できる制度のことです。
【ワーキングホリデーで行ける国(例)】
オーストラリア | ニュージーランド | カナダ | 韓国 |
フランス | ドイツ | イギリス | アイルランド |
デンマーク | 台湾 | 香港 | ノルウェー |
ポーランド | ポルトガル | スロバキア | オーストリア |
ハンガリー | スペイン | アルゼンチン | チェコ |
チリ | アイスランド | リトアニア | スウェーデン |
エストニア | オランダ | イタリア | フィンランド |
ラトビア |
外国で働く場合は、就労ビザの取得や現地雇用の確保など、様々なハードルがありますが、ワーキングホリデーを利用することで、これらのハードルを低くし、働きながら海外に滞在できる可能性を高めてくれるのです。
観光しながら働くことができるため、ワーキングホリデーは「海外で生活する体験をしたい」という目的で利用されることも多い傾向にあります。
参考:般社団法人日本ワーキング・ホリデー協会「ワーキング・ホリデー制度について」
専門留学
専門留学とは、専門的な技能を取得することを目的とした留学のこと。
特定の技術を扱っている場所やビジネススクールなどに通って資格を取得することで、自分のスキルアップを狙うのです。
MBA(経営学修士)留学などが有名で、特に社会人がスキルアップやキャリアアップのために行うことが多い傾向にあります。
ただし、専門留学の留学先になるのはビジネススクールが多く、そもそもある程度の技術やスキルをもった社会人が対象であり、未経験・未就労の学生では応募できない場合も多いので注意しましょう。
Career Study
大学生におすすめの留学のタイミング
学生が留学する場合、長期留学か短期留学かどちらにするかによって、留学タイミングの最適な時期が決まってきます。
それぞれ解説するので早速、確認していきましょう。
長期留学なら2年生~3年生がおすすめ
大学生が長期留学する場合、語学留学・インターンシップ留学・ワーキングホリデーのいずれかを目的とすることが多くなります。
また、提携した大学で単位を取得することを条件として在学したまま留学する場合と、所属する大学を休学して留学する場合があるでしょう。
どの場合であっても、長期留学であれば2年生~3年生の間に留学することがおすすめです。
なぜならある程度の学問的な知識もあり、さらにバイタリティも余裕もある時期だからです。
4年生になってから長期留学すると、新卒就活の時期と重なってしまったり、卒業研究や卒業のために必要な勉強に影響を与えたりすることが考えられます。
また、1年生のうちは大学生活に慣れることに精一杯で、他の学びを得られるような余裕もあまりないでしょう。
つまり大学生活のなかで最もバイタリティと余裕がある時期が2年生~3年生なのです。
2年生~3年生であれば、前提知識も1年生と比べて豊富であり、なおかつ留学先で興味をもったことに対して、深掘りしてさらに知見を深められるでしょう。
短期留学なら1年生~3年生までおすすめ
短期留学であれば、4年生を除いた1年生~3年生の時期であれば、いつでもおすすめです。
4年生の時期は就活や卒業などで余裕がなくなってしまうため、できるだけ避けたほうが良いでしょう。
社会人になると長い休暇が取りにくくなるため、学生のうちに海外について学びや経験を得ておきたいという方は、短期留学すると良い経験になるはずです。
また短期留学は、長期留学に挑戦する前に「留学の雰囲気を味わう目的」としても利用できます。
1年生の頃に短期留学を経験し、そこで海外で活動することのモチベーションが高まれば、その後に英語学習を深めるきかっけになるかもしれません。
短期留学だけで満足できなかったのなら、計画して長期留学を行えばいいのです。
社会人におすすめの留学のタイミング
社会人が留学する場合は、「休職してその間に留学するのか」あるいは「退職して留学するのか」など仕事との兼ね合いを考えながら検討する必要があります。
留学の目的と照らし合わせながら、今後どんなキャリアを築いていきたいのかを考えていくと、自ずと自分にとっての留学のベストタイミングが見てくるはずです。
そのため大前提、まずは今後どんなキャリアを築いていきたいのか考えたうえで、社会人が留学するタイミングにはどのような時期があるのか見ていきましょう!
キャリアとキャリアの間
長期留学におすすめなのが、転職して次の会社に入社するまでのキャリアとキャリアの間の期間を利用することです。
転職先が決まっていないのであれば、留学の経験を通して新たな知見を獲得して、次の仕事を探す指標にできるかもしれません。
転職と転職の空白期間を「留学していた期間」として埋めることもできますし、その間に新しいキャリアの転機が見つかる可能性もあるでしょう。
留学したことで転職活動でアピールできる要素も増えます。
転職先が決まっているのであれば、現職での有給休暇の消化時期と転職するまでのリフレッシュ期間を合わせて少し長めに休みを取り、少し長めの短期留学をするのも良いでしょう。
ただし、前提として留学資金が必要となるため、転職期間中の収入がない時期に留学費用がかかってしまう点は注意が必要です。
会社を休職して短期留学する
社会人であっても、本格的な1年近くの留学ではなく、海外の文化を体験したり、知見を広めたりする目的で短期留学を行うこともあるでしょう。
その場合はしばらく休職扱いにしたり、リフレッシュ休暇などの会社の制度を利用して1週間から1ヶ月程度の短期留学をしたりすることもおすすめです。
この場合は、自社の繁忙期に重ならないようにするなど仕事に配慮したうえで、自身が行きやすい時期を選択しましょう。
また短期留学は旅行を目的としていない場合、留学先が盛況になる時期は避けましょう。
留学先が旅行客で盛況になっている時期は、その旅行先の本来の日常を知ることは難しいですし、渡航費や現地の品物もすべて盛況な時期の価格になって高騰しているためです。
会社の支援を利用した長期留学もあり
スキルアップや資格取得のための専門留学は、どんなに短くても1年程度かかることがほとんどです。
MBA取得のための留学であれば、2年程度かかる場合もあります。
その間、無報酬で留学をしつづけるのは、金銭的になかなか難しい場合も多いでしょう。
ですが会社によっては、制度の一つとして留学支援が行われている場合もあります。
会社からの支援を受けながら長期留学ができる制度があるなら、利用を検討してみましょう。
TAKASHI KAWAHARA
留学は目的を明確にしてから計画すると成功しやすい
留学する際には、「留学したい」ではなく、「〇〇をするために留学したい」といった計画を立てるようにしましょう。
なぜなら目的があれば時期や資金が明確化されていき、留学に向けた具体的な準備ができるようになるためです。
例えば専門留学であれば、以下のように考えることができます。
1.現地での資格試験が〇月〇日
2.それまでに現地で勉強する必要があり、そのためには〇ヶ月滞在したい
3.留学を実施する時期は〇月~〇月の間
4.〇ヶ月滞在するには概算でこのくらいの費用が必要
5.費用を貯めるには〇ヶ月間、毎月〇万円ずつ積み立てなければならない
上記のように考えていけば、様々な準備が具体化されていくのです。
準備が具体的になれば行き当たりばったりで対処する機会が減り、結果的に留学を成功しやすくなるでしょう。
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まとめ
留学のタイミングは、大学生の場合・社会人の場合で適切な時期が変わっていきます。
また語学留学・インターンシップ留学など、なにを目的とした留学なのかによってもベストな時期は異なってくるでしょう。
いずれにしても今の自分にとってだけでなく、将来的なキャリアも考えたうえで、留学プランを組み立てていけば最適な時期が見えやすくなっていくので、まずはしっかり目的と今後のキャリアについて考えてみてください。
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TAKASHI KAWAHARA
長期留学・短期留学ともにメリットとデメリットがある
長期留学にも短期留学にも、それぞれメリットがあればデメリットもあります。
長期留学の場合、提携先の大学で単位を取得しなければ、同級生たちと同じように卒業するのは難しくなります。
また留学中は休学扱いになり、半年~1年以上の期間に渡って単位が取得できないため、留年(1年余分に大学に在籍)することになるかもしれません。
その分の学費はもちろん、留学期間中の出費も含めて、費用が多くかかってしまいます。
さらに誰もが長期留学に向いているわけではなく、留学先の空気が合わず辛い思いをしてしまう人もいるでしょう。
短期留学の場合、特に語学やスキルなどの学びは得にくく、文化的な経験や観光的な学びに留まってしまうという点がデメリットです。
ただし、「海外経験のお試し」として適しており、休学せずとも少し長い休みや夏期休暇などを利用して海外の雰囲気を体験できることは大きなメリットです。
それぞれにメリットもデメリットもあることを認識して、自分に適した留学形態を選ぶようにしましょう。