この記事では、留学は何歳までできるのか、そして留学を成功させるために必要な考え方を年代別に解説していきます。
目次
Career Study
留学は何歳になってもできる
ですが、効果的な留学にするためには、年代別に成功させるための考え方を知っておいたほうがいいですね。
でも、なんで年代別に留学を成功させる考え方が違うの?同じでいいんじゃない?
例外的に、ワーキングホリデーを利用した留学の場合は、18歳~30歳までという年齢制限があります。
前提としては、基本的には留学は何歳になってもできるということです。
ただし、どんな目的でどのような形態・期間の留学をするかによって、何をもって「留学成功」とするのか考え方が変わってきます。
また、自分が置かれた状況によってメリットやデメリット、成功させるために必要なことも変わってくるため、それに合わせて年代別に考え方を変える必要があるのです。
全年代に共通する考え方は「目的意識」をもつこと
留学にはさまざまな形態があります。
- 短期留学
- 語学留学(語学の勉強を目的とした長期留学)
- ワーキングホリデー(現地で働いて収入を得られる長期留学)
- インターンシップ留学(企業内でのインターンシップを目的とした長期留学)
- 専門留学(資格取得などを目的とした長期留学)
自分がどのタイプの留学で、何を目的として留学するかを明確にしておきましょう。
そうすれば、必要な準備も対策も、現地での振る舞い方や過ごし方の心掛けも変わります。
Career Study
大学生時代に留学を成功させるためにできること
まずは、大学生時代に留学を成功させるためにできることを解説していきます。
大学生時代の留学は、見聞を広めたり、語学学習の成果を確かめつつ現地で学びを得たり、将来的なキャリアに関わる刺激を受けたりといった目的で行うことが多いです。
また、単純に「海外の環境に触れる」という目的で短期留学を行う場合もあるかもしれません。
それぞれ、どのような考え方で留学を行えばいいかを解説していきます。
1年生から2年生までに短期留学を経験しておく
短期留学する場合は、卒業や就活に向けて忙しくなる4年生以外のすべての時期でおすすめです。
特に、勉強内容的にも時期的にも余裕がある1~2年生のうちに経験しておくことをおすすめします。
いくら語学や海外の生活に興味があっても、それが合う人もいれば合わない人もいます。
いきなり長期留学を行うと、自分が留学や海外での生活に合わなかった場合に現地での生活が苦痛なものになってしまうでしょう。
そういったミスマッチを防ぐためにも、短期留学で海外の雰囲気を経験しておくのも手段の一つです。
短期留学をしてみて「もっと別のことも勉強したい」「自分の専門分野を変えたい」と思えるような出会いもあるかもしれません。
そのような劇的な出会いがあったとき、専攻を変えたり取得する単位を選び直したり、所属するゼミや研究室を吟味できるのは1年生~2年生の間です。
海外での強烈な経験が忘れられず、その後の人生に大きく影響があったという話も聞いたことがあるのではないでしょうか。
留学先の文化や環境に感動し、それらを研究する学問を専攻したいと思うようになったという話もよく耳にします。
そのため、大学生で短期留学するならば1年生~2年生の間がおすすめなのです。
忙しくならない2年生~3年生のうちに長期留学する
大学生が長期留学する場合、以下の形態のいずれかになるのではないでしょうか。
- 語学留学
- ワーキングホリデー
- インターンシップ留学
これらの留学経験を通して知見を広げ、後々のキャリアをより良いものにできる可能性があります。
そのためには、2年生~3年生のうちに長期留学するのがおすすめです。
4年生では卒業のための準備や就活などで忙しくなるため、本腰を入れて長期留学に専念できない可能性があります。
1年生の頃ではまだそれほど大学の専門的な勉強が進んでおらず、自分の将来やキャリアについてロードマップを描くのは難しい時期です。
自分のキャリアの方向性や、ひいてはどんな人生にしたいかを考えて方向性を決めるまではしっかり勉強したり多様な経験を積みましょう。
そのため、長期留学は大学2年生~3年生の頃がおすすめなのです。
20代での留学を成功させるためにできること
社会人になってからは、大学生の頃とは少し考え方を変える必要があります。
すでに就職して最初のキャリアを進み始めているため、現職も含めた上でどのような結果を「留学成功」とするか、学生の頃とは変わっているためです。
ここからは、20代の社会人が留学を成功させるための考え方をお伝えしていきます。
会社の育成制度を利用して留学する
在職しているのであれば、辞めずに留学することがおすすめです。
当然ながら留学には費用がかかりますが、留学費に関してはある程度の目途をつけて、貯めた状態で留学を行うと思います。
ですがそれで貯金を使い果たし、しかも帰国時に会社を辞めた状態だったとしたら、不安になってしまいますよね。
留学後にも変わらず働き続けられるのであれば、安心して留学して学びに専念できます。
会社がスキルアップのための休暇などを支援してくれる場合は、それを利用してみましょう。
1週間程度のリフレッシュ休暇を使えば短期留学できたりするほか、業務に直結しているのであれば留学の助成金などが出るケースもあります。
また、給与は出ないものの、スキルアップのための休職が認められているのであれば、休職して現職を辞めずに長期留学するという方法もおすすめです。
転職の合間などに長期留学をする
在職している際に、あえて会社を辞めてまで留学することはあまりおすすめできません。
ですが、ちょうど退職や転職の期間と重なるように留学を計画するのはおすすめです。
長期留学をすると、どうしてもキャリアの空白ができてしまいます。
それを利用し、あえてキャリアの空白の期間である現職から転職先へ入社する空白期間に留学するのです。
その場合、給与がない状態で留学することになるため、留学費の足しにするためにワーキングホリデーやインターンシップ留学などの賃金をもらえる可能性がある形態がおすすめです。
なお、十分に留学費用が貯金できているなら、語学留学や専門留学を行うこともできます。
すでに転職先が決まっているなら、現職の有休消化期間を使って1ヶ月程度の短期留学を行う方法もあります。
もしも留学の時点で転職先が決まっていなかったとしても、留学して経験を積むことでアピールポイントを増やせれば、その後の転職活動もうまくいくようになるかもしれません。
英語が使えるアジア圏の国を選べば費用を抑えることも
大学生の頃と異なり給与を得られるため自由にできる資金は増えていると思いますが、それでも半年~1年以上の長期留学の費用を捻出するのは簡単ではないでしょう。
そこでおすすめなのが、英語でコミュニケーションできることが多いアジア圏を留学先に選ぶことです。
中でも、フィリピンは英語が公用語でもあるためおすすめです。
アメリカやヨーロッパは物価が高く、20代で長期留学するには費用がかかり、また円安の影響を受けやすいという特徴があります。
英語を使ってコミュニケーションでき、なおかつ生活費などの諸経費を安くできるアジア圏の国を長期留学先にすることで、費用面の問題を解決できる可能性があるのです。
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30代での留学を成功させるためにできること
30代になると、同じ社会人であるといっても多くの面で20代とは変化が起こります。
責任ある役職を任されたり、キャリアの転換点に立たされて大きな決断をする場面が増えるためです。
結婚や子育てなど、ライフイベントによって生活の変化が起こるかもしれませんね。
そんな30代で留学を成功させるための考え方について、解説していきます。
長期留学で落ち着いて自分を見直す
30代は、自分のキャリアを見つめ直すきっかけや出来事が多く発生するものです。
同期と昇進の様子を比べてしまったり、このままのキャリアを進んでいいのか不安になったり、どうしてもやりたいことや夢を諦めきれなかったり、様々な悩みに直面します。
そんな方におすすめなのが、長期留学を使ってしっかりと自分のキャリアを見つめ直すきっかけにすることです。
例えば、費用は日本でしっかりと貯めておき、現地では語学留学として語学を学びながら、それほど働かずに自分と向き合う時間を確保するという方法です。
日本とは異なる価値観や文化、考え方に触れることで、今後の人生の指標に出会えるかもしれません。
半年程度の長期休職が取れるなら、それを利用してみましょう。
退職してから留学する場合は収入がないため、3ヶ月から長くとも半年程度に留めておくと安心です。
専門留学を支援している国を選ぶ
ワーキングホリデーは多くの国で30歳までのため、30代半ば頃に働きながら留学をしようとすると、ハードルが高くなってしまいます。
ですが、30歳以上でも専門留学を支援している国や組織はあるので、それらを利用しましょう。
例えば、カナダは専門留学を支援しており、収入を得たり補助金を得ながら長期間留学することが可能です。
退職せずに何度も短期留学を行ってスキルアップする
退職して長期留学をすると、キャリアに空白ができたり、転職先が決まらないまま長期間日本を離れたりと、その後のキャリアが心配になるかもしれません。
そんな方は、リフレッシュ休暇や短期の休職を利用しながら、在職のままで短期留学を何度も行う方法を試してみましょう。
30代になれば、自分にどんなスキルが足りないのか判断でき、どのように成長していきたいかも定まってきます。
そのためこの方法は20代の頃よりも30代以上の人におすすめなのです。
何度も休職したり長期休暇を取得していると同僚や周囲の目が気になると思うかもしれませんが、留学のたびにスキルアップして成果を上げれば評価も上がっていきます。
また、現職に留まらずキャリアアップを目指したいなら、転職時のアピールポイントにしたり、インターン留学で留学先の現地採用を探すのもおすすめです。
TAKASHI KAWAHARA
MBA取得のようなキャリアチェンジにつながる経験もできる
MBA(経営学修士)とは、経営学の大学修士課程を修了すると得られる学位で、これを持っていれば「経営学のプロである」とみなされます。
MBA取得を目的とした留学もありますが、大学院を修了する必要があるため2年程度かかる長期留学となります。
MBAを持っていると経営コンサルタントとして信頼されやすいなど、大きなキャリアチェンジのきっかけになるでしょう。
このようなケースだけでなく、留学で得た経験に影響されてその後の人生が大きく変わることも度々耳にします。
年を取ったからといって、そして自分の人生の方向性が決まったからといって、留学してみたいなら諦めずにチャレンジしてみるのもおすすめですよ。
まとめ
一部のワーキングホリデーを除いて、留学は何歳になっても可能です。
ただし、大学生/20代の社会人/30代の社会人で、それぞれ留学を成功させるための考え方は異なります。
自分に合った留学形態を見つけ、ぜひ留学を成功させてくださいね。
何度か話に出てきた、リフレッシュ休暇で留学できるような会社や、留学によるスキルアップを支援してくれる会社を探すには、コツがいります。
自分一人の力で見つけられないのではないかと不安に思っている方は、ぜひエージェントサービスの利用を検討してみてください。
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TAKASHI KAWAHARA
自分はグローバル人材になりえるかをチェックできる
留学はもちろん、英語を使ったり海外で働いたりすることが向いていない人もいます。
日本は治安が良く、公共の場も清潔であり、皆が時間を守ることが世界的に見ても特徴的であると聞いたことはないでしょうか。
そうでない国を訪れたとき、少なからず衝撃を受けてしまう日本人がいるのは確かです。
早いうちに留学して海外の雰囲気に触れておけば、自分がグローバルに活躍することが向いているのかそうでないのか、学生のうちに知ることができます。
英語を4年間勉強していざ外資系企業に就職したのに「勉強としての英語」は得意でも「英語コミュニケーション」が実は苦手だった、というケースも珍しくありません。
学生時代の留学は、そういった自分の資質を確かめるためにも有効なのです。