留学経験を活かせるような仕事ってないかな?
英語力や異文化コミュニケーションだけでなく、留学経験そのものを活かせる仕事だってあるんです!
この記事では、留学経験を活かせる仕事やおすすめの企業や職種、そしてそんな仕事の探し方について解説していきます。
目次
Career Study
留学経験者の強みとは
強みを知っておけば、どうやって活かせばいいかが分かってきますよ。
ここからは、留学経験者がどのような強みを持っているか、具体的に確認していきましょう。
英語力が高い
留学経験者の強みとしてもっとも一般的に理解しやすいのが、英語力の高さではないでしょうか。
日常レベルの英会話は問題なく行うことができ、現地で英語を使って生活していたという事実がそれを裏付けています。
また、場合によってはもっと英語力があることを期待される可能性もあります。
コミュニケーション能力が高い
留学生は、国外で、母国語である日本語以外を使って会話していたわけです。
英語力と同じくらい、コミュニケーション能力の高さも証明されているといえるでしょう。
中には「自分は英語力にはそれほど自信がなかった」という方もいるかもしれません。
そういった人は、知っている語彙や身振り手振りで会話を成立させていたことを示せるため、さらにコミュニケーション能力が高いことの裏付けになります。
バイタリティがある
海外留学に行くということは、かなりの行動力や活力を持っていることを示しています。
留学したという経験はバイタリティがあることの証明でもあり、バイタリティは仕事上に限らず様々な場面で役立ちます。
視野が広い
留学して海外で生活すると、日本国内にいるだけでは触れられないような様々な人種・言語・宗教や考え方の多様性と出会う機会があります。
これらを実体験として経験しているため、留学した人は視野が広い傾向があります。
困難や逆境に強い
他の国と比べて「日本は治安が良い」「日本は清掃が行き届いている」「日本の店員は態度がいい」などの話を聞いたことがあるかもしれません。
すべてがその通りではないかもしれませんが、私たちは基本的に日本での生活に慣れているため、日本とは異なる文化や状況に戸惑ってしまうのは事実です。
留学経験があるということは、海外で様々な困難に直面し、それを乗り越えたことを意味しています。
「様々なことを乗り越え、活動を継続する力」があるといえるでしょう。
課題解決力がある
前述の「困難や逆境に強い」と似ていますが、留学経験者は課題解決力を持っていると考えられています。
留学経験者は、留学すると決めてから予定を立て、実際に留学して帰ってきているわけです。
その間に起こった色々な問題や留学・海外に関わる独特の課題を解決できているため、柔軟な課題解決力が備わっていると見られるのもうなずけるでしょう。
留学経験を活かせるおすすめの仕事
具体的にはどんな仕事で活躍できるの?
具体的な職種や、大まかな「このような仕事」といったものまでいくつかご紹介していくので、気になる方は確認してみてください。
販売・観光・接客などの対面サービス業
外国人がよく利用する販売や観光客向けなどの接客は留学経験が活かせる仕事です。
これらの英語を使うタイプのインバウンド向けのサービス業では、基本的に日常レベルの英会話とコミュニケーション能力が必要となります。
留学経験者はそれらを備えていると考えられるため、すぐにでも活躍できる仕事だといえるでしょう。
日本籍のグローバル企業
日本籍のグローバル企業も留学経験者に向いています。
留学経験による日常英会話だけでは不足しているため、ビジネス英会話を勉強する必要があります。
ですが留学経験があるため英語力の下地があるので、未経験者よりも有利に英語力を高めることができるでしょう。
海外営業などの部署ではコミュニケーション能力も発揮でき、さらに駐在する場合などでは「留学経験そのもの」を大いに活かせます。
海外への新規進出を考えている日本企業
拡大しているベンチャー企業やスタートアップ、あるいは新たな挑戦を行う会社では、海外支部を新しく立ち上げるなどする機会があります。
留学経験がある人は、そのときの海外部署の立ち上げ人員として活躍することができるでしょう。
海外に赴任しなくとも、オフショアメンバーや海外オフィスを管理する日本側のマネージャーなどになる場合もあります。
立ち上げ時には様々な困難があるため、バイタリティがあることや逆境に強いこと、課題解決力を持っていることも活かせるのではないでしょうか。
自社の海外メンバーと一緒に働く上では、ビジネス英語も必要ですが砕けた雑談なども行わなければならないため、日常会話レベルの英語力でも重宝します。
むしろ、特定の地域性がある方言のような英語を使ってフランクに話せることは、海外メンバーと打ち解ける際に有利に働くこともあるでしょう。
外資系企業
外資系企業では、英語が日常的に使われることがあります。
日本法人ではなく現地法人や海外本社に雇用される場合は英語が社内で使われる割合が高まりますし、そうでなくても英会話ができることは必須と見ていいでしょう。
そのため、もともと英語力がある程度ある留学経験者は外資系企業が向いています。
働きながらビジネス英語を覚えていくこともできるため、その後のキャリアアップのためにも外資系企業を経験しておくことは大きな意味があります。
IT・Web開発系企業
留学経験者は海外への新規進出を行う会社で活躍できるとお伝えしましたが、同様の理由でIT・Web開発系の企業でも活躍できます。
外国人エンジニアとやり取りを行うこともありますし、自分自身が「海外企業に雇われた日本人のエンジニア」として働く場合もあるでしょう。
英語が話せるプログラマー、SE(システムエンジニア)、PM(プロジェクトマネージャー)が英語を使って海外の企業とやり取りをする、といったイメージです。
近年では、中国企業などの開発現場でも英語が使われることもあり、中国企業に雇用された日本人エンジニアも英語でコミュニケーションを行う場合もあります。
通訳や翻訳
英語力をさらに高めながら活かしたいという方は通訳や翻訳を目指してみるのもいいでしょう。
通訳や翻訳で難しいのは、ネイティブ話者同士の会話を聞き取ったり、再現したりすることです。
留学で日常英会話を経験しているため、こういった「日常会話」を行うことには慣れているのではないでしょうか。
そのため、留学を経験した時点で通訳や翻訳としてのスタート地点には十分に立っているといえるでしょう。
Career Study
留学経験を活かせる仕事を探す際のポイント
ここからは、留学経験を活かせる仕事を探す際のポイントをご紹介していきます。
英語圏の就職事情を知っておく
日本企業で留学経験を活かしたいという方もいるでしょうが、中には英語圏で就職したいと考える方もいるでしょう。
両者の違いを知っておけば、自分に向いているほうを選ぶことも可能になります。
日本の就職事情は日本にいればある程度は知れると思うので、ここでは英語圏の就職事情を知っておきましょう。
英語圏の就職事情では、代表的なものでは以下のような例が挙げられます。
- 新卒一括採用ではなく、新卒・中途が通期で採用される
- インターンシップなどの試用採用からの本採用という流れが一般的
- コネ採用や縁故採用も多い
まずは採用につながるチャンスを得る必要があり、その上で採用するに足る能力があると判断されれば本採用されるというのが一般的です。
縁故採用などで採用枠が埋まってしまうこともあるため、それらの採用枠に入り込めるようなエージェントなどを頼る必要も出てきます。
英語圏では上記のような採用事情があるため、海外での就職を考えているなら日本での就職・転職活動とは考え方や活動方針を変えなければならないことを覚えておきましょう。
どのくらい英語を使いたいか想定しておく
日本企業であれ外資系企業や海外の企業であれ、自分の英語力がどのくらいであるか、そしてどれくらい英語を使って働きたいかを想定しておきましょう。
日本語はほとんど話さないレベルで毎日英語しか使わないのか、それとも稀に英語を使うという程度でいいのか、それによっても目指す企業が異なってきます。
また「今の英語力」や「今、どのくらい英語を使いたいか」だけでなく、「将来的にどのくらい英語を使いたいか」といったキャリアプランも想定しておくのもおすすめです。
そのキャリアプランは、最終的なキャリアゴールはもちろんのこと、留学経験を元にしてどのような人生を送りたいかにも関わってくるためです。
例えば「もう一度留学したい」と考えるのであれば、費用を貯められるような会社を目指したり、英語力をさらに磨くといったことも必要になります。
また「最終的には海外に移住したい」といった目標があるのであれば、日常英語だけでなく現地で働けるようにビジネス英語もマスターできるような職場が理想的でしょう。
英語を使った仕事に強いエージェントを利用する
留学経験を活かした仕事を探したいのなら、そのような求人を抱えているエージェントサービスを利用するのがおすすめです。
エージェントサービスとは、求職者と企業をつなぐ仲介をするようなサービスで、お互いの相性がいい者同士を紹介するというものです。
一般的な大手求人サイトやエージェントを使うよりも、できれば英語を使う仕事を多く抱えているような、英語を使った仕事に強いエージェントを利用することをおすすめします。
話を聞いてみて、英語を使った仕事に強いエージェントであるようなら利用するようにしてみましょう。
TAKASHI KAWAHARA
英語力を鍛えてキャリアアップを目指すのもおすすめ
将来的なキャリアプランやキャリアゴールを想定して「どのくらい英語力を使うか」を考えるという話をお伝えしました。
今の英語力を使った働き方に満足できないなら、働きながら英語力を鍛えるのもいいでしょう。
英語を比較的頻繁に使う仕事であれば、働きながら英語力を鍛えることも可能です。
キャリアアップしながら英語力とビジネス力を高めていけば、最終的にはより高い英語力を駆使しながら働ける職場に出会えるのではないでしょうか。
英語力は、コミュニケーションができるかどうか、英語を話す相手と話ができるかどうかで、明確に「自身のスキルが成長しているかどうか」が分かります。
そして「会話力」でもあるため働きながら鍛えることができるスキルでもあります。
少しだけ背伸びをして、これから自分が成長できそうな会社を目指してみるのも一つの手段です。
まとめ
留学経験を活かした仕事はいくつもあり、また留学経験者は英語力だけでなく様々な強みをもっていることが分かったのではないでしょうか。
英語力を活かすだけでなく、英語力+留学経験で培った視野の広さや課題解決力などを駆使すれば「ただ英語が得意な人」以上に活躍できるでしょう。
そんな留学経験を活かせる仕事ですが、日本にいながらではなかなか探すのが難しいと感じるかもしれません。
そんな時は、度々紹介してきたエージェントサービスの利用を検討してみてください。
私たちUZUZもエージェントサービスを運営しています。
キャリアの悩み相談、相性がいい求人紹介、そして各種の選考対策など、様々なサポートを提供できます。
少しでも気になったなら、まずはお気軽にご連絡ください。
TAKASHI KAWAHARA
ビジネスレベルの英会話は勉強しないといけない
留学経験があれば、ある程度の英語力が身についていると考えられるのは一般的な見方ではないでしょうか。
ですが、ビジネス上のやり取りや会社間の契約が行われるようなビジネス英会話は、留学だけで身につけることは難しいでしょう。
むしろ、より“砕けた”スラングなどを交えた日常英語に触れ、場合によっては留学した地域の方言のようなものが染みついてしまうことがあります。
代表的なのが「イギリス英語」と呼ばれるもので、イギリスで使われている日常英語とアメリカで使われている日常英語は語彙が異なります。
そのままの日常英語をビジネス上で使ってしまうと、場合によっては不適切とみなされることもあるでしょう。
ビジネスレベルか専門職レベルの英会話は、しっかり勉強しなければ身につかないことを覚えておいてください。