この記事では、外資生保についてどのような仕事なのか、どんな人が活躍できるのか、またどうすれば転職できるのかについて解説していきます。
目次
Career Study
外資生保とは「外資系生命保険会社」のこと
外資系の生命保険会社について、もう少し詳しく解説していきますので、確認していきましょう。
外資系企業とは
外資系企業とは、外国の資本で運営されている企業のこと。
会社に出資している外国法人や外国人が一定以上の割合であれば外資系企業と呼ばれます。
外資系企業と日本企業は、それぞれ以下のような特徴をもっています。
【外資系企業の特徴】
- 基本的に成果主義で実力により給与が上がりやすい
- 新卒一括採用など日本に特有の採用習慣がない
- 会社都合で退職させられるケースが日本より多い
- 転職回数が多くても気にしない
【日本企業の特徴】
- 年功序列の気風はまだ残っている
- 新卒一括採用が行われており、新卒文化などが残っている企業もある
- 世界的に見ても珍しいほど正社員の雇用が守られている
- 転職回数が増えると採用されにくくなる
外資系生命保険会社の仕事とは
そもそも生命保険会社の仕事とは、病気や事故、災害などに備えた生命保険を運用することが主な業務です。
保険に加入してもらうための営業や保険料の徴収、支払いなどの「保険業務」と、集めた費用を運用して増やし、保険金支払いの元手を作る「資産運用業務」に大別されます。
これは外資系生命保険会社でも同じ。
ただし外資系生命保険会社は比較的大きな金額の保険商品を売ることが多いため、対象が企業や資産家などになるケースがあります。
平均年収は700万~800万円程度
外資生保の平均年収は、概ね700万円から800万円程度といわれています。
ただし出来高制を採用しているため、活躍してインセンティブをもらうことでもっと高くなることもありますし、反対にここまで上がらない場合もあるでしょう。
ともあれ、日本のサラリーマン全体の平均年収は概ね400万円より少し多い程度。
それと比べると、はるかに高収入であると見て間違いありません。
日本で外資生保は珍しくない
「外資生保」と聞くと、特別な会社のような気がしてしまいます。
ですが実は、日本国内で有名なものだけでも10社以上あり、生命保険の業界では就職先としてそれほど珍しくありません。
例えば、メットライフ生命、アフラック生命保険、アクサダイレクト生命保険、チューリッヒ保険などは、テレビCMでも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
上記で挙げた例は、すべて外資生保です。
外資生保を志望するからといって別段身構える必要はありません。
外資生保で活躍しやすい人の特徴
ここからは、外資生保で活躍しやすい人の特徴を解説していきます。
コミュニケーション能力が高い
ある程度のコミュニケーション能力は、仕事を行う上で必要不可欠です。
ですが、外資生保においては特に重要な能力となります。
高いコミュニケーション能力は、生命保険の営業として契約を取ってくるためにも有効でしょう。
ですがそれ以上に、コミュニケーション能力が重要なのは外資系企業であることに由来しています。
外資系企業では特に、チームビルディングやチームの雰囲気にマッチするかどうかが重要視されます。
外資系企業においては、個人技ばかりが注目されるように感じるかもしれませんが、それはあくまで組織の中での個人技です。
組織人として、会社やチームのカルチャーと相性が良いことは前提なのです。
また日本企業と比べると比較的解雇されやすい外資系企業では、「チームメンバーとのミスマッチ」も解雇理由となりますし、配置転換を提案されないこともほとんど。
チーム運営を円滑にするためにも、コミュニケーション能力は必須の能力であるといえるでしょう。
傾聴力(ヒアリング能力)や要望を察する能力が高い
特に保険営業を行う際に必要なのが、この能力です。
相手が話している内容を「正しく聞く」傾聴力と聞いた内容から類推して「正しく察する」力が必要です。
顧客は、常に自分の要望を正確に言語化できるわけではありません。
正しくヒアリングするだけでなく、その中に隠れた要望を見出し、先回りして提案できる能力が必要となります。
柔軟性があり対応力が高い
保険の営業においては「全く同じ提案をするケース」というものはほとんどありません。
その都度、顧客に応じた対応を自分で考えてなければならならないのです。
まずは、臨機応変に柔軟に考える力が必要です。
そして柔軟に考えた上で、その場での問題をキッチリと解決していく対応力も求められます。
目標を作りそれに向かって努力できる
生命保険の営業では、外資系企業か日本企業かに限らず「ノルマ」が課されます。
契約のノルマを満たすためには、逆算して目標を追いかけ、努力していく姿勢が大切です。
いきなり月の契約ノルマを達成できるわけではありません。
しっかりと準備をし、計画を練って、着実に進めていかなければならないでしょう。
そしてこれは何も、ノルマ達成のためだけに有効な能力ではありません。
何年後の何人のチームを率いていたい、その何年後にマネジメントをしたい。
そういったキャリアの目標をどう叶えるかにも関わる能力です。
このように、日々のノルマであれ大きなキャリアプランであれ、目標を設定したらその目標に向かって努力できる能力がある人は活躍できるでしょう。
粘り強い
営業での交渉、自己研鑽、タフな場面での働き方など、粘り強く食らいつく能力はあらゆる場面で重要です。
ノルマに達するのが難しいと分かったとき、すぐに諦めずに様々な手段を講じられるかどうか。
常に知識をインプットし、自分を磨き続けられるかどうか。
そういった粘り強さのようなものが、最終的なキャリアゴールに影響を与えるでしょう。
粘り強い人は、外資生保で活躍しやすいといえます。
Career Study
外資生保に転職する方法
実際に外資生保で働いてみたいんだけど、どうすればいいの?
外資生保になるには様々なルートがありますが、ぜひ色々なパターンを試してみてください。
一つだけではなく、組み合わせることで転職の成功率が上がるためです。
それでは、さっそく確認していきましょう。
転職サイト
大手の転職サイトをはじめとして、求人サイトに外資生保の募集が掲載されることがあります。
この場合に記載されているのは基本的に外資系企業の日本法人です。
採用担当者も日本人で、日本企業と同じように選考が進むことも多いため、通常の就活や転職活動と同じようなイメージで進められます。
ただ、外資生保は人気であることに加え、大手サイトの募集は求職者の目に触れる機会も多いため、転職難易度は比較的高めになりがちです。
ヘッドハンティング
現在、生命保険などの関連した業界で働いており、成果を残していけば同業者からも注目されていきます。
そうなった場合、ヘッドハンティングという形で引き抜かれるかもしれません。
また、詳しくは後述しますが、ハイクラスキャリアを歩んでいる人は、キャリアパートナーとなるエージェントを抱えていることも多いのです。
直接ヘッドハンティングされずとも、エージェントやエージェントへのつなぎ役のような人から声がかかることもあります。
エージェントに登録してしばらく経過してから声がかかり、相性が良さそうな外資生保を紹介してもらって転職するというケースもあるでしょう。
ヘッドハンティングを待つのであれば、経験と実力をもっている必要があるという点は覚えておいてください。
転職エージェント
転職を扱うエージェントに登録し、相性が良い企業を紹介してもらうという方法もあります。
特に外資生保を目指すなら、外資系企業に強いエージェントを使うといいでしょう。
外部からでは分からない、企業や業界の内情を教えてくれたり、転職のコツなども教えてくれるため、どの起業を志望するか決める際にも、実際の選考の際にも有利になります。
TAKASHI KAWAHARA
段階的にキャリアアップしていく方法もある
前述した外資生保の企業例を見て、有名な人気企業が多いことが分かったのではないでしょうか。
基本的に外資生保は転職難易度が高いと考えて間違いありません。
そのためいきなり外資生保を目指しても、すんなり就職することは難しいのです。
そんな時におすすめなのが、段階的にキャリアアップしていくこと。
生命保険会社に転職して業務経験を積む
上記両方を経験する
ただし、30代から30代後半のマネジメントレイヤーに近い年齢になってしまうと「初めての外資生保」への転職が難しくなる可能性もあります。
外部からの特別採用でもない限り、マネジメント層は外資生保の経験者に任せたいと思うためです。
そのため、外資生保を目指すのであればある程度のキャリアプランは若いうちに立てておくようにしましょう。
まとめ
外資生保とは、外資系の生命保険会社のことです。
実は日本国内で活躍する生命保険会社のうち、いくつも外資系企業は存在しており、決して珍しいものではありません。
とはいえ、年収は日本のサラリーマンの平均年収の1.5倍~2倍程度と高額なため人気が集中し、転職難易度が高い企業群となっています。
もしあなたが、外資生保を目指すなら、UZUZの利用も検討してみてください。
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求人紹介や選考対策だけでなく、キャリアプランを立てるサポートもできますし、転職が成功するまで一緒に伴走していきます。
単純にキャリアの悩みを相談するだけでも大丈夫。
気になった方は、一度ご連絡ください。
TAKASHI KAWAHARA
外資生保は働きづらいのか?
外資系企業は解雇されやすい、実力主義で結果を出さなければ昇給しない、などの話を聞いたことがあるかもしれません。
そしてそれは、概ね間違いがないことです。
しかし、日本にいてあえて外資系企業を選んでいる時点で、ある程度は上記のような外資系企業の特性を想定している人が多いのではないでしょうか。
その上であえて言及するなら「外資生保は働きやすい」といえるでしょう。
なぜなら、その他の外資系企業よりも比較的福利厚生がしっかりしているといわれているためです。
また働き方にも自由度があり、自分が働きたいときに働くことができ、自分の成果に満足しているなら過剰に働かなくても良いという特徴もあります。
これは裏を返せば、成果を出せないならば休みなく働いても評価されないことも意味しています。
とはいえこの外資生保の環境は、セルフコントロールができて自分の働き方を自分で制御したい人にとっては、特に働きやすい環境であるといえるでしょう。