でも、これまでの実績や高い専門性、語学力があれば転職は可能です。
本記事では、外資系IT企業への転職を成功させるためのポイントを解説します。
外資系IT企業の業種や職種、外資系企業に転職するメリット・デメリットについても解説するので、外資系IT企業への転職を考えている人は最後まで読んで参考にしてください。
目次
Career Study
外資系IT企業の主な4つの種類
どう違うのかな……?
自分の得意分野を活かせる企業を選択することで、きっと転職できる可能性が高まりますよ。
1.外資系ITベンダー
外資系ITベンダーとは、海外で開発されたシステム製品を日本向けにカスタマイズし、販売する事業のことです。
一般的にベンダーとは「販売元」を意味するため、製造元であるメーカーとは異なります。
ただ、IT業界においては双方の役割を担っている企業が多いです。
また、大手外資ITベンダーにはコンサルティング機能を持つ会社もあります。
【代表的な企業】
- 日本マイクロソフト株式会社
- インテル株式会社
- SAPジャパン株式会社
2.外資系ITメーカー
外資系のITメーカーは、海外に拠点を持つ本社で開発されたハードウェアやソフトウェアを、日本マーケット向けに最適化し販売することを事業としています。
検索エンジンやECサイトの開発なども行っています。
【代表的な企業】
- アマゾンジャパン合同会社
- 日本IBM株式会社
- デル・テクノロジーズ株式会社
3.外資系Webサービス
外資系Webサービスは、スマートフォンアプリの開発やクラウドサービスの提供、検索エンジンの開発・リリースなどを行う事業です。
IT業界でも最もトレンドの変化や技術の進歩が目覚ましい業種で、皆がよく知っている会社が多いです。
【代表的な企業】
- グーグル合同会社(Google)
- ヤフー株式会社(Yahoo)
- Twitter Japan(X)
4.外資系コンサルティングファーム
外資系コンサルティングファームとは、企業が抱える経営課題や業務課題に対して最も適したITサービスを提供し、導入の支援・運用までをサポートする企業です。
ITに関する幅広く深い知見を持ち、課題を正確に把握し、対策方法を提案する業種です。
【代表的な企業】
- 株式会社ワークスアプリケーションズ
- アクセンチュア株式会社
- PwCコンサルティング合同会社
外資系企業でのITエンジニアの職種5選
これらのIT企業でエンジニアとして働くとすれば、実際にはどんな業務をするのかな?
自分の経験やスキルと合うのはどのような職種か、参考にしてみてください!
1.システムエンジニア
システムエンジニアは、主に「システムやソフトウェアを設計・開発するエンジニア」です。
担当する作業や開発する対象によって、以下のような種類に分かれています。
- アプリケーションエンジニア→ゲームやスマホアプリなどのソフトウェアの設計
- エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)→電子機器に組み込まれたコンピューターを制御するソフトウェアの設計や開発
- プログラマー→コードを書いてシステムを開発
2.Webエンジニア
Webエンジニアとは、PCなどで使用するアプリケーションの設計・開発などを行うエンジニアのことです。
以下の2つの種類があります。
- フロントエンドエンジニア→Webサイトの見える部分)設計や構築
- バックエンドエンジニア→画面でユーザーが操作した内容に応じた処理の設計や構築
3.インフラエンジニア
インフラエンジニアはソフトウェアやシステムが動作する基盤を、設計・構築・運用保守するエンジニアのことです。
IT業界でのインフラ(基盤)とは、ネットワークやサーバー、データベースなどを指します。
インフラエンジニアには以下の5つの種類があります。
- ネットワークエンジニア→システム全体のネットワークの設計
- サーバーエンジニア→サーバーの設計や構築・復旧
- データベースエンジニア→データベースの設計・構築、運用・保守
- セキュリティエンジニア→セキュリティの脅威からシステムを守る
- クラウドエンジニア→クラウドサービス内でサーバーやネットワークを構築
4.上流工程担当エンジニア
コミュニケーションやプロジェクト管理をメインとする職種で、最終的なITエンジニアのキャリアパスとしてあげられます。
ITスキルに加え、クライアントとのコミュニケーション力やマネジメント力などが必要となる仕事です。
以下の2つの種類があります。
- ITコンサルタント→企業の経営課題に対してITを使用した改善案を立案・提示し、問題解決の支援を行う
- プロジェクトマネージャー→ITコンサルタントが計画したプロジェクトの全体統括を行う
5.その他のエンジニア
これまでに紹介してきたエンジニア以外の種類もありますので紹介します。
- セールスエンジニア→クライアントに自社製品の営業を行う
- フィールドエンジニア→クライアント先に出向いてシステムや機器の導入・保守・修正などを行う
- 社内SE→自社内のシステムの構築やメンテナンスを行う
- ブリッジSE→日本企業と海外企業との橋渡しを行う
このようにITエンジニアといっても沢山の種類があります。
自分のスキルに合った外資系企業のITエンジニアの求人を見つけることが、転職を成功させるポイントです。
Career Study
外資系IT企業に必要とされる人材とは?
外資系IT企業では成果を上げることが大切なため、自分で何をすれば良いか考えて行動する必要があり、以下のような人材が求められます。
それぞれについて以下に具体的に解説しますので参考にしてください。
自分の考えを持ち自ら積極的に行動できる人
自分はどうしたいか、どうあるべきかを考え行動を起こせる人は外資系IT企業に必要とされる人材といえます。
積極的に自ら発信・提案したり、不明点があれば自ら確認を行ったりする姿勢と行動力が大切です。
柔軟性があり臨機応変に対応できる人
IT業界はめまぐるしく変化し、プロジェクトの途中で計画が変わっていくこともあるでしょう。
そのようなスピード感のある仕事にも柔軟に対応できる人は外資系IT企業に求められます。
コミュニケーション能力が高い人
外資系企業では同僚やクライアントとコミュニケーションが取れる英語力は必須です。
また、様々な国籍を持つ人材と仕事を進めるため、相手の文化やルールを理解し臨機応変にコミュニケーションをとる必要もあります。
グローバルな職場の中で人とのコミュニケーションを密にとれる人は外資系IT企業に求められる人材といえます。
外資系IT企業に転職する3大メリット
ここでは外資系IT企業ならではのメリットがあるので解説します。
1.世界最先端のIT技術が学べる
IT業界において最先端の技術は、主に海外を拠点とする企業で開発されているため、外資系IT企業で働くと、これらの最先端技術にエンジニアとして関わることができます。
エンジニアとして世界最先端の技術が習得できることで、市場価値を上げるチャンスを手に入れられることは、外資系IT企業に転職する魅力の一つといえるでしょう。
2.年収アップが期待できる
外資系企業は企業規模が大きく、資金も豊富なため、年収が日本企業に比べ高い傾向にあります。
さらに成果を出せば年齢や勤続年数に関係なく高い評価と報酬が得られるため、実力をつけて年収をアップさせるのも可能です。
3.グローバルな環境で働くことができる
外資系企業は英語が社内公用語であったり、海外の担当者とコミュニケーションを取ったり、グローバルな環境で働くことができます。
また仕事のスピード感など、外資系企業でなければ経験できないことも多くあるでしょう。
英語力に自信がある人は外国人と一緒に働くことで、その能力が活かせ、さらに磨きをかけることもできます。
Career Study
外資系IT企業に転職する2大デメリット
外資系IT企業に転職するデメリットも解説しましょう。
1.成果が出せないと評価されない
外資系企業は基本的に実力・成果主義です。
成果が出せればもちろん評価され、収入アップや昇進につながっていきますが、逆にいえば、成果が出せないと、報酬は下がりやキャリアアップも望めません。
厳しい環境の中でも活躍できる実力とモチベーションが必要になります。
2.トレンドの変化が激しい
IT業界は常に新しいものが開発されていくため、トレンドの変化に敏感にならなければなりません。
どんなに仕事が忙しくても、常に新しい情報にアンテナを張り、遅れをとらないようにスキルを磨いていく必要があります。
トレンドの変化に敏感になることで成果につながり、それが評価になっていきますので、努力を怠らず自分の実力をつけていくことが大切です。
外資系IT企業への転職を成功させる4つのポイント
転職を成功させるコツを教えてほしいな。
日系IT企業と同じアプローチではうまくいかない場合があり、外資系IT企業ならではの方法を知る必要があります。
ここでは外資系IT企業への転職を成功させるためのポイントを4つ解説します。
1.これまでの実績や培った専門性を具体的に伝える
外資系IT企業は成果を重視する傾向があるため、採用の際はこれまでの実績や培ったスキル、経験をチェックされ、即戦力として活躍できるかどうかを確かめられます。
プロジェクトにおける担当領域や実績などを伝えたり、職務知識、得意分野、マネジメントスキルなどを具体的にアピールするようにしましょう。
2.将来のキャリアパスを明確にする
外資系IT企業に転職して何をしたいか、それを通してどう貢献できるかなど将来に対する見通しを立てることが大切です。
「もっと年収を上げたい」「自分の仕事を実力で評価される会社で働きたい」など、会社への貢献につながらないような志望動機では採用に結びつきません。
これまでの経験を活かし、将来のキャリアパスを明確にしたうえで、今できることは何かを自分の中でまとめておきましょう。
3.英語力をつける
外資系企業では外国人の同僚とのコミュニケーションのために英語力が必須となります。
また、社内公用語が英語であるという会社もあります。
そのためTOEICテストなどで自分のレベルを確認し、企業が必要とする英語力のレベルをクリアしておきましょう。
面接で高い英語力をアピールできるようにTOEICに向けた勉強を早めに始め、転職の準備をしておくと自信を持って面接に臨めます。
4.外資系企業に強い転職エージェントを利用する
前述のように外資系IT企業にはたくさんの種類があり、職種も細かく分かれているため、自分の希望する職種の求人を一人で探すことは困難です。
そのような時は外資系企業に強い転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職のプロに求人選びを相談できるため、自分のスキルやレベルに合った企業を見つけることができます。
面接対策や履歴書添削も受けられるため、外資系IT企業に特化した対策をとることもでき、転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
Career Study
まとめ
外資系IT企業はグローバルに展開する有名企業などもあり、最先端の技術に携われたり、年収が上がったりと多くのメリットがあります。
一方、外資系企業は基本的に成果・実力主義であるため、評価されるためには成果を確実に出さなければならないという厳しい面もあります。
外資系IT企業への転職を考えている方はメリット・デメリットを踏まえて、自分のスキルに適した求人を探すことが必要です。
しかし、一人で自分にぴったり合う求人を探すのは難しいため、転職活動がうまく進められず困っている人もいるでしょう。
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TAKASHI KAWAHARA
外資系IT企業への転職で基本的に年齢制限はない
「外資系IT企業への転職は何歳までならできるのかな」と気になる人も多いでしょう。
外資系企業の採用においては経験やスキルに着目し採用を行う傾向にあるため、幅広い年齢層で転職が可能といえます。
しかし当然年齢によって求められるスキルや経験が異なり、40代以降になると実務経験があるだけではなく卓越したスキルが求められます。
外資系IT企業は他の外資系企業に比べ若い人材を求める傾向にありますが、その理由は以下の3つです。
最新トレンドを吸収する速さが必要なため
働いている人が総じて若いため
しかし、外資系IT業界への転職を希望する場合は経験と実績を身に付けた上で、若さが武器となるうちに行動する方が成功する可能性が高いといえるでしょう。