英語を使う仕事と聞くと、どこか高度な経験やスキルが求められるイメージがある方は多いかもしれません。
英語を使う仕事は英語力だけではなくビジネススキルも求められるため、なかなか厳しいのが実情です。
しかし、できることから始めて、キャリアを積んでいくことも可能です。
本記事では、未経験でも英語を使う仕事に転職するためのヒントをご紹介します。
目次
Career Study
未経験から英語を使う仕事に転職するメリット3選
でも、そもそも未経験で英語を使う仕事に転職したら、どんなメリットが期待できるんだろう??
英語を使う仕事に転職する以下の3つのメリットについて、説明します。
- 働きながら英語を学ぶことができる
- 平均より高い年収が期待できる
- 海外へ行く機会が多い
1.働きながら英語を学ぶことができる
英語を使う仕事に就けば、業務を通して英語に触れ、学ぶことができます。
自分で英語を学んでいるだけだと、なかなか長い時間続けられませんよね。
仕事で英語を使うことになれば、一日の中でかなり長い時間英語に触れることができます。
また、自分の英語力が足りないとなれば、業務に支障を及ぼすため「やらないといけない」という気持ちになりモチベーションも上がります。
英語力をアップさせるとともに実務経験も積むことができるのです。
2.平均より高い年収が期待できる
英語を使う仕事は専門性が高い傾向があり、給与が高く設定されていることが多いようです。
「ビズリーチ」が、年収1,000万円以上の会員に調査をしたところ、回答者の72%が仕事で英語を使用していると答えています。
国税庁が2023年9月27日に発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は457万6000円となっています。
日本人の平均年収の約倍になる1,000万円を超える年収がある人はかなり高収入となります。
その72%は英語を仕事で使用しているということは、やはり英語を使う仕事は平均より高収入が期待できるといえます。
また、英語のレベルとしては、以下のグラフから分かるように回答者の6%がネイティブレベル、40%がビジネス英語レベルとなっています。
年収1,000万円以上の人の約半数がビジネス英語を話せるレベル以上であるということです。
参考:BIZREACHI「年収1000万円強のビジネスパーソンに調査:英語社内公用語化への是非」
ただし、実務未経験者の場合は、最初から高い給与を得ることは難しいでしょう。
実務経験を積んで、昇進したり、より良い条件で転職したりすることで少しずつ給与をアップさせていくことができます。
参考:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
3.海外へ行く機会が多い
会社にもよりますが、英語を使う仕事では、海外に行くことも多くなります。
海外の顧客と商談をして、食事を共にすることもあるでしょう。
また、出張だけではなく、駐在員として海外に赴任することもあるかもしれません。
海外で生活する経験は、異文化を体験できたり、日本と違う環境で仕事をしたりと、学びが多く、キャリア形成にもつながります。
未経験でも転職しやすい英語を使う仕事5選
未経験でも転職しやすく、かつ英語力が求められる仕事を5つ紹介します。
- 販売員
- レストランスタッフ
- 貿易事務
- グランドスタッフ
- ホテルスタッフ
1.販売員
外国人観光客や外国人ビジネスマンが多い地区のお店で働くと、英語を使う必要があります。
働く場所は、お土産店や雑貨屋、日本の食料品販売店、本屋、家電量販店など様々です。
買い物に来た外国人の方に商品を説明したり、店内を案内する事が必要になるので、最低でも日常会話レベルの英語力が必要になります。
アルバイトやパートでの採用もあるため、比較的仕事を見つけやすいでしょう。
2.レストランスタッフ
販売員と同様、外国人観光客や外国人ビジネスマンの多い地区のレストランやカフェで働くと英語を使う必要があります。
外国人に人気の日本料理店や、寿司店、ラーメン屋、観光地周辺のカフェなど様々な場所で働くことができます。
仕事内容は、オーダーを取ったり、メニューの説明をしたり、席に案内したりということがあり、日常会話レベルの英語力が必要です。
レストランスタッフは求人も多くあり、アルバイトやパートでの採用もあるため、比較的仕事を見つけやすいでしょう。
3.貿易事務
貿易事務は、商品の輸出・輸入に関する手続き・書類作成が主な仕事内容で、受発注、通関手続き、倉庫手配などを行います。
所属する企業が輸出入のどの役割を担うかによって、必要となる英語力が異なります。
通関の手続きなどは、書類やメールのやり取りを行うため「読み書き」が必要です。
しかし、高スキルでなくても、貿易に使う用語や言い方を覚えれば支障ないケースもあります。
「英会話は難しいけれど、読み書きなら得意」という人にはおすすめです。
電話連絡や交渉をする場合は「読み書き」に加えて「英会話」も必要になります。
このように、英語を使う場面が一般的なので、英語力が問われないことは稀ですが、必ずしも高いスキルが求められるわけではありません。
英語以外で「貿易事務に必要な能力」は、書類作成に必要な「正確さ」「スピード」、貿易に関する仕事で多い決まりごとに対する「記憶力」「理解力」などです。
さらに連絡業務などの調整の仕事で必須となる「折衝能力」も必要です。
即戦力となる経験者の採用を求めるため、未経験者ではいきなり責任のある仕事を任されるのは難しいかもしれません。
未経験の場合、まずはアシスタント業務に就き、キャリアアップを目指していきましょう。
4.グランドスタッフ
グランドスタッフの主な仕事内容は空港で、カウンターで旅客の搭乗手続きをすることや、ロビーや搭乗ゲートでの案内業務などです。
また、空港の利用客や航空機に不測の事態が起こった際の対応などもあります。
羽田空港サービスグループの「国際線旅客グランドスタッフ募集要項」によると、必要とされる英語力についてはTOEIC600点以上です。
勤務する空港や採用する企業によって、TOEIC450点〜550点を目安としているところもあります。
そのため日常会話以上の英語力があると良いでしょう。
募集要項から分かるように、未経験者可となっています。
中途採用での求人もあるため、求人情報を常にチェックすると良いでしょう。
参考:羽田空港サービスグループの「国際線旅客グランドスタッフ募集要項」
5.ホテルスタッフ
外国人観光客や外国人ビジネスマンの多い地区のホテルや一流ホテル、外資系ホテルでは英語力が必須となっています。
特にフロント業務では、宿泊客のチェックイン、近隣のレストランや観光地の案内、トラブル対応など、英会話力が必要です。
そのため日常会話レベルはもちろん、それ以上の英語力が問われることもあります。
観光客の多い地方都市でも募集があるため、比較的仕事を見つけやすいでしょう。
Career Study
未経験でも英語を使う仕事に転職するコツ
- 英語力をさらに上げる
- アルバイトや契約社員として実務経験を積む
- 英語以外の専門スキルを磨く
- 転職エージェントに相談する
1.英語力をさらに上げる
未経験で英語を使う仕事の求人に応募した場合、TOEICなどの英語の資格は重要な要素の1つといえるでしょう。
TOEICで高得点を取った方が良い理由は「英語力の証明になるから」と「英語を使った仕事への関心が推定できるから」の2点です。
英語を使った仕事がしたいと言っているのに、TOEIC等の試験を受けていなかったりスコアが低ければ、本気度は伝わりません。
また、英語力が必要な仕事では、採用にTOEICのレベルを目安や必須条件として設定している場合もあります。
英語力を上げ、TOEICの点数を上げることで、英語を活かした仕事に転職するときの選択肢の幅も増えてくるでしょう。
TOEICレベルに合った仕事について以下の表にまとめます。
参考:Japan Wonder Guide「国際的な仕事に就きたい!英語力・海外経験を活かせる仕事20選」
上の表を参考にTOEICのレベルに合った仕事を選ぶことをおすすめします。
2.アルバイトや契約社員として実務経験を積む
英語による実務経験がなく不安な方は、アルバイト・パートや契約社員、派遣社員として英語を使う業務の経験を積んでから転職するという手段もあります。
英語を使う仕事と言っても、求められるのは英語力だけではありません。
ビジネスにおいては、情報収集・分析、資料作成、コミュニケーション、交渉などの業務スキルが重要視されます。
また、英語を使う仕事に転職する場合、英語を使った業務経験を問われることもあるため、まずは経験を積むことが大切です。
将来どんな仕事に就きたいかをはっきりさせ、自分のキャリアプランを描くことが大切です。
アルバイトや契約社員として働きながら英語の勉強に励めば、経験を積みながら語学力も鍛えられるため一石二鳥です。
3.英語以外の専門スキルを磨く
未経験から英語を使った仕事を目指す場合には、英語以外の専門スキルも必要になります。
志望する職種や企業で必要とされるスキルについてあらかじめリサーチし、身につけておくことが採用につながっていきます。
もちろん、基本的なビジネススキルは身についていることは大前提となるので、事前に自身のスキルの再点検・棚卸しをしておきましょう。
4.転職エージェントに相談する
そもそも、1人で転職活動をするのは不安も多いですよね。
そのような時は転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントでは担当アドバイザーが仕事探し等をサポートしてくれるため、より英語を活かせる仕事に就きやすくなります。
その場合は「未経験者歓迎の求人」を希望しましょう。
TAKASHI KAWAHARA
最後は、諦めずに取り組み続けるマインドが必要
未経験で英語を使う仕事に就くと職種によっては専門用語が理解できず、覚えるまでは困ることもあるでしょう。
仕事の専門的な知識がつくまではもちろん努力する必要があります。
出勤の電車の中では、英会話のリスニングの練習をしたり、ビジネス英単語を覚えるなど、学びをぜひ続けていきましょう。
何から始めるべきか分からないときは、会社の先輩や上司におすすめの参考書や学習方法を聞いてみると、参考になるかもしれません。
積み上げたことは次のステップにつながって行くので、諦めずしっかりと前に進むことが大切です。
まとめ
未経験で英語を使う仕事に就くことは容易ではないですが、絶対に無理ということはありません。
未経験でも採用してくれる業種や採用形態で英語を使った業務の経験を積むとともに、英語力をしっかりと上げていくことが大切です。
簡単に諦めず、やりたいことができるように準備していくことが大切です。
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TAKASHI KAWAHARA
英語での採用面接の準備もしておこう
外資系企業など会社で通常使う言葉が英語であれば、ほぼ英語の面接があります。
大手企業であれば、実際にどのような質問がされやすいのかなど、過去の質問例を公開しているところもあるので、ネットで調べて確認しておきましょう。
もしわからなくても、一般的に聞かれやすい質問もありますので、事前の回答をメモするなどして対策しておきましょう。
企業によりどのくらいの英語力が必要かが異なるため、希望する企業については事前にしっかりと調べておき、英語面接の準備を整えておくことが大切です。