必要だとしたら、何級を取得していればいいんだろう?
ただ仕事で活かすなら、できるだけ上の級を取っておくことをおすすめします!
英語力を活かした仕事に就きたいと考える人は、英語に関する資格を取っておいた方がいいですよね。
そんな時に、「英検は価値があるのかな?」「何級から履歴書に書いていいのかな?」などと考えることもあるのではないでしょうか。
この記事では英検準1級はどれほど価値があるのか、転職活動で評価されるのは何級からなのかや、英検を取得するメリット、英検取得が活かされる職業について紹介します。
目次
Career Study
英検準1級はどのくらいの価値がある?
英検といえば、中学生や高校生の時に学校で受験をすすめられて取得した人も多いのではないでしょうか。
小学校でも2020年度から英語が必修化されたため、小学生で英検を受験する人も増えています。
英検は高校入試や大学入試で有利になるだけでなく、就職においても有利になる資格です。
仕事の内容によっては即戦力と判断される場合もあります。
英検準1級の価値について、より詳しく見ていきましょう!
1.英検準1級のレベルとは
英検準1級のレベルは大学中級程度です。
必要な語彙力は約7,500〜9,000語で、英語4技能の総合力が「社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」レベルに達することが目標とされています。
国際標準規格のCEFRに対応した英検CSEスコアでは、2,304が合格ライン(3,000満点)とされ、英検準1級はCEFRのB2レベルに該当します。
CEFRのB2レベルとは、専門分野の議論ができ、流暢に話せ、幅広い話題について明確で詳細な文章を作ることができる英語力のある人のことです。
難関大学の入試程度のレベルともいわれ、「実際に使える英語力」の証明として高く評価されるため、高校生や大学生、社会人と幅広く受験されています。
英検2級が高校卒業程度(必要語彙数3,800〜5,100語)なので、語彙数を3,000語以上増やす必要があり、また長文やリスニングの難易度も上がります。
参考:英検「英検について「英検の7つの級と特徴」」
参考:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」
2.就活でアピールできるのは英検何級からか
就職や転職で履歴書に書いてアピールすることができるのは2級からとなります。
しかし、大学を卒業して、就活・転職活動をしているのであれば、大学中級程度の準1級以上を求められることも少なくありません。
「大学を卒業して、まだ高校卒業程度のレベルか」などの評価をされる可能性もあります。
英検2級の合格証があれば英語力をアピールすることはできますが、より高い級に合格しているとさらに英語力の証明につながります。
3.準1級と2級の差
英検2級は高校卒業程度、英検準1級が大学中級程度と聞くと、わずかなレベル差に思われるかもしれません。
しかし、2つの試験の難易度には質・量ともに大きな差があります。
まず、必要語彙数です。
2級の3,800〜5,100語、準1級では約7,500〜9,000語が要求されます。
特に語彙力が問われる大問1では準1級ならではの難しい単語が出題されます。
問題の難易度も上がりますが、特に顕著なのがリーディングにおける長文読解です。
2級に比べてかなり文字数が増え、題材は様々な分野から、ときには論文のような堅い表現も交えて出題されます。
準1級となるとかなり高いレベルの英語力が必要で合格が難しいことは知られているため、取得していると「英語に強いのかな」と採用担当者に印象付けることができるでしょう。
英検準1級取得のメリット
ここでは英検準1級を取得しておくと、「転職でどんなメリットがあるのか」について4点紹介します。
1.転職の幅が広がり有利になる
外資系企業や教育関係など英語力が必須とされる求人では、英検準1級以上が要件となっているものも多くあります。
これまでは応募することができなかった求人にも応募できるようになるため、転職の幅が広がります。
また、応募要件が英検2級以上となっている求人でも準1級があれば、より英語スキルが高いとみなされ、選考に有利になることもあるでしょう。
英検準1級以上を取得していると国家公務員試験、地方公務員試験、教員採用試験などでは加点対象となるため有利になります。
2.英語の4技能が評価される
英検は、「ライティング」「スピーキング」「リーディング」「リスニング」の4技能の総合力を測定する資格です。
ビジネスシーンでは「話す」「聴く」が重要と思われますが、メールや書類などの対応では「読む」「書く」も求められます。
高い級を取得できれば、4技能において高いレベルであることをアピールできるでしょう。
さらに準1級では、洋書で頻出の単語や表現がよく出てきます。
洋書の中でよく使われる単語や表現は、ネイティブスピーカーが日常生活で使っているものがほとんどです。
よって準1級試験の学習を通して、ネイティブスピーカーがよく使う単語や表現を自然に身につけることができます。
また準1級のスピーキングテストは、実践的な英会話力が試される内容です。
そのため英語での会話がいきなり始まっても、自信をもって応じることができます。
英検準1級を取得していれば「どのようなシーンでも英語で対応できる人材」といったことを企業にアピールできるでしょう。
準1級となると合格率は約15%と言われており、難関を突破したという点でも転職活動者のなかで差別化が可能となります。
入社後も社内で英語力を高く評価され、海外部門への抜擢が実現する可能性も高くなります。
3.履歴書に書き続けられる
TOEICの有効期限は2年と定められていますが、英検には期限がありません。
資格によっては更新が必要な場合もありますが、英検は一度取得すると、いつまでも履歴書に記載できるのがメリットです。
とはいっても、取得から年数が経ち過ぎてしまうと「現在でも英語力はあるのか?」「形だけの資格ですでに衰えているのでは?」といったことを懸念される可能性があります。
履歴書にはいつまでも記載することができますが、いつまでも英語力が変わらないことを保証するわけではありません。
取得から年数が経っても英語力が変わらないのであれば、他の資格と併用して英語力を証明するとより良いでしょう。
4.高い認知度と信頼度
英検はコロナ禍を除いて年々志願者数が増加しており、国内での認知度が最も高い英語資格といえます。
2021年度の累計志願者数は約410万人、一方でTOEICは約230万人と両者に大きな差があります。
認知されている資格を高いレベルで取得しておけば「英語能力の高さ」を企業に伝えることができるでしょう。
英検準1級は2級とは違い、適切な対策を取り相当な準備をしないと合格することが難しい試験です。
準1級の難しさは1級と並んで十分に知れ渡っているので、取得していれば高度の英語学習能力を身につけた者として評価を受けることができます。
英検準1級取得者は国家公務員試験、地方公務員試験、教員採用試験で優遇されることからも、英検に対する信頼度の高さが伺えます。
参考:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「2021年TOEIC Program総受験者数は約230万人」
参考:実用英語技能検定「受験の状況2021年度」
TAKASHI KAWAHARA
2級より準1級の方が有利!TOEICと併用するとよりアピールできる
英検2級までは高校生でも合格者が多くいますが、準1級は難易度もぐっと上がります。
2級と準1級の違いはやはり大きく、準1級は就職の面接でも「英語がちゃんとできる」という扱いになります。
転職で英語力をアピールする目的であれば、英検準1級と合わせてTOEICも受けるのがおすすめです。
TOEICでも高得点であれば、より明確に英語力の証明となります。
Career Study
英検準1級を活かせる仕事とは?
どんな職種だと、英検準1級の英語力を活かせると思う?
英検準1級の英語力が活かせる仕事を具体的に3つ紹介していきます。
1.中学・高校の英語教諭
中学校や高等学校で英語を教える仕事は、英検準1級を存分に活かせる仕事です。
授業は、基本的に英語を使って進められるため、授業の進行や生徒からの質問への返答など全て英語で行う必要があります。
ALT(Assistant Language Teacher/外国語指導助手)との授業の打合せも英語で行う必要があるでしょう。
また英語力はもちろんのこと、生徒、保護者、他の先生と信頼関係を築くためのコミュニケーション能力も必要です。
さらに先生という立場に立つ責任感や人柄も重視される職業です。
採用されるためには教員免許が必要になり、各地方自治体や学校法人による採用試験に合格する必要があります。
教員採用試験の教科試験において英検準1級は、加点対象となる自治体も多く、採用の際のアドバンテージとなるでしょう。
2.社内翻訳
社内翻訳者は、会社に常駐して働く翻訳者のことです。
雇用形態も正社員から派遣社員、契約社員、アルバイトまで様々にあり、自分の生活スタイルに合わせた働き方がしやすいといえます。
具体的には翻訳案件が定期的に発生する企業で働いたり、翻訳会社に所属して働いたりする方法があります。
社内翻訳者の強みは、収入や雇用が安定しやすい点や、会社の看板を使って様々な翻訳案件に関わることができるため翻訳者としての経験を積みやすい点です。
社内翻訳の求人では、応募要件で英検準1級以上あるいはTOEIC800点を求めるケースが多くあります。
翻訳の場合、応募要件が英検2級以上よりも準1級以上となっている求人の方が多いため、準1級取得者は、応募チャンスが増えることになります。
3.貿易事務
貿易事務とは、海外との輸出入に関わる事務処理を行う仕事です。
輸出入には国際法や相手国の法律・日本の法律が絡むため、それぞれの法律に準拠した処理が求められます。
国際物流、貿易の会社、商社では欠かせない仕事であり、貿易書類の作成、出荷・納入の管理、出荷・輸送・通関の手配が主な業務内容となります。
貿易事務で取り扱っている書類の8〜9割は英語のため、高い英語力が必要です。
また、海外の相手先担当者とのコミュニケーションではビジネスレベルの英会話力が必要となります。
貿易事務では、英語力のなかでも「読む」「書く」といった領域が特に必要となるため、英語の4技能を評価される英検の取得者は採用に有利となります。
そのなかでもビジネス英語に対応するためには、英検準1級以上を取得していることが望ましいでしょう。
まとめ
英検準1級を取得していると、英語力を活かした色々な仕事に就ける可能性が広がります。
最近では海外展開(進出)を目指す企業が増えており、グローバルな人材を求める求人も多いので、英検準1級を持っていることで選考が有利に進むことが多くなります。
資格取得までの努力や実際の英語力をしっかりアピールすることで、第一志望の企業に入社できる確率がぐっと上がるでしょう。
さらに、仕事に取り組む上でも英検準1級は役に立ちます。
基本的に英語力が求められる仕事を任せられることが多く、グローバルな仕事に取り組むことができ、自身の高評価にもつながります。
どの程度の英語力を求められるかは企業や仕事内容によって異なりますが、英検準1級レベルであれば、多くの場合問題なく高評価につながる仕事を任せられるはずです。
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TAKASHI KAWAHARA
英検準1級に合格するまでの経験もアピールしましょう
準1級レベルを勉強するためには、ある程度の努力の継続が必要となります。
英検準1級を持っていることだけではなく、取得するためにどんな勉強をしたのか、どのくらい継続したのかなど経験をアピールすると良いでしょう。
あなたの人間性や目標に向かってやり切れる人だ、ということを伝えることができますよ。